夏の高校野球、甲子園大会第4日目、プロ注目の清水優心捕手、古澤勝吾選手など強力打線で優勝候補と評価された九州国際大付が初戦で散った。試合後に清水選手はプロ志望を表明、中日、福岡ソフトバンクのスカウトが評価をした。
強打線が抑えられる
東海大四の西嶋亮太投手のストレートとスライダーに、強打の九国大付打線が5安打に抑え込まれ12三振を奪われた。プロ注目の古澤勝吾選手の打席では、球速90km/h以下の超スローボール(イーファスピッチ)を見せられた。
古澤選手は4打数1安打に抑えられたものの、6回の打席では2球続けての超スローボールの後に、ライトに2ベースヒットを放つなど意地を見せると、4番でプロ注目の清水優心選手は、左中間野フェンス上部に直撃するあと少しでホームランという2ベースを放ち1点を奪った。
結局、清水選手は4打数2安打1打点で2三振、古澤選手は4打数1安打1三振で、二人の高校野球が幕を閉じた。
共にプロへ
試合後に清水優心選手は「できればプロで勝負したい。打てる捕手は少ないと聞いている。目指したい」とプロ志望を表明した。また古澤選手もプロを志望している。
この日は中日や福岡ソフトバンクのスカウトがコメントをしており、福岡ソフトバンクの永山アマスカウトチーフは古澤選手について「古澤君は元気があって強い打球を放てる。」と話し、清水選手については「レフトフェンス直撃の二塁打に、スイングの鋭さを感じた」とコメントした。
また、中日の中田スカウト部長は清水捕手について「大器、体に力がある」と話したが、セカンドまでの送球タイムについて「素早く投げるとタイムは抜群だけど球が高くなる。ステップを使うとストライク送球ができても遅くなる。0.1秒違う」と、1.8秒台を誇る清水選手の強肩に課題があると話している。
もちろんその課題はプロで克服する部分で、清水優心選手については、オリックス、中日、福岡ソフトバンクなど若手捕手を育てたい球団が注目をしている。春江工・栗原陵矢選手、福岡工大城東の山川晃司選手と比較されての指名となりそうで、ドラフト会議では球団間の駆け引きもありそうで、比較的早い順で指名されるかもしれない。
また古澤選手も素質ある内野手として、ドラフト4位前後で指名されるのではないかとみられる。
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