富山商・森田駿哉投手は5四球も9奪三振3失点と粘りの投球、卒業後は法政大へ進学

高校野球ドラフトニュース 2014年ドラフトニュース

 大会NO1左腕と注目された富山商・森田駿哉投手は、NO1に見合った投球を見せて甲子園を去った。今年のドラフト会議ではプロ志望届けを提出すれば上位指名の可能性もあったが、卒業後は法政大に進学する。

制球乱すも

 この日は初回に2つの四球を与えると2回には先頭打者に四球を与えて失点につながった。7回を投げて5四死球と2試合で3四球だった森田駿哉投手の制球が乱れた。それでも3回からはコントロールを取り戻し3回4回をきっちりと抑える。

 しかし5回、今度はこれまで2試合を完投している疲労からか球威が落ち始めると、4回まで1安打に抑えていた日本文理打線に5回から7回まで6本のヒットを浴びて2失点した。7回はこの日最速も143km/hを記録して2つの三振を奪う意地を見せたがこの回で降板した。7回7安打9奪三振5四球で3失点という内容だった。

 その後、味方が4点を奪い逆転したもののリリーフした岩城投手が9回に逆転サヨナラホームランを浴びて甲子園での戦いが終わった。「甲子園は自分を成長させてくれる場所。とても幸せでした。岩城が打たれたなら仕方ないです」と話して甲子園を後にした。

 この甲子園では3試合に先発し、2試合に完投(完封1)。25回17安打28奪三振8四球4失点(自責点2)という内容だった。

 

法政大進学へ

 最速146km/hの速球を投げる183cmの左腕投手で、安定感のあるコントロールとスライダーがあり、この大会でも完封を記録した。素質もあり実績もありプロ志望をすればドラフト上位候補にも入ってくる投手だが、当初より法政大進学を希望していたようだ。

 森田投手は「もう一段階踏んで、しっかりやっていこうと思います」と話した。4年後にドラフト1位でプロ入りすることを目指す。

 日本文理のエース右腕、飯塚悟史(3年)と、互角の勝負を繰り広げた。飯塚が145キロを記録すると、森田は7回に143キロをマーク。今春の北信越大会決勝7―12で敗れた相手との再戦に「日本文理の飯塚には絶対に負けたくなかった。悪いなりに切り抜けられた」。序盤は低めのスライダーを見送られて苦戦したが、中盤からは修正。切れのあるスライダーを武器に、7回まで9三振で3失点に抑えた。

エース森田は法大進学希望 -報知新聞紙面- 2014/8/22

 

 森田は制球を乱したものの、鋭いスライダーで7回9奪三振。試合後には岩城を懸命にねぎらい、「岩城と一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してきた。あいつがいなかったら、こんな投球はできなかった」と同じ3年生左腕に感謝の言葉を口にした。

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