春季高校野球関東大会は、浦和学院が東海大相模を、川越東が健大高崎を下して決勝に進出した。浦和学院の江口奨理投手が7安打12三振で東海大相模を完封した。
埼玉同士の決勝
浦和学院は江口投手が完封し、打っても津田翔希選手、荒木裕也選手が東海大相模の小笠原慎之介選手からホームランを放った。センバツベスト4と全国屈指の浦和学院だが、飛び抜けてプロが注目している選手はいない。
しかし、エースの江口投手、控えの小倉匡祐の両左腕は、高校生を相手には見下ろすような感じで、130km/h前後のストレートと変化球で面白いように三振を奪っていく。打線も4番の山崎滉太選手も含めて繋ぐ事もできればどこからでも長打が出る怖さがある。今年の高校野球において、まさに全国屈指のチームと言える。
一方、川越東は甲子園常連の健大高崎を5-1で下した。この日もリリーフで2イニングを投げたエース左腕の高橋佑樹投手は、130km/h前半の速球やスライダー、カットボール、スプリットを厳しいコースに決め、今大会は3試合12回を無失点に抑えている。
埼玉県同士の決勝となった今日の試合は、お互い夏を意識して、エースの登板があるかは分からないが、浦和学院を中心に今年の埼玉県の野球のレベルを示した大会だった。
浦和学院はエース江口が完封し、東海大相模・小笠原との左腕対決を制した。「小笠原君からそんなに点を取れないと思っていた。結果的に0に抑えられてよかった」。7安打を許しながら要所を締め、12奪三振。5回1死一塁、6回1死一、二塁のピンチでは、いずれもカットボールで併殺に仕留めて「直球を狙われていたけど、カットボールがうまく決まった」と振り返った。今大会は計2試合16イニング連続無失点となった。
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