花開く高校生、今年のドラフトは豊作から大豊作も

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夏の予選も各地で代表校が決定し始め、終盤戦を迎えている。毎年、この最後の夏に向けて急成長を一気に評価を挙げる選手がいるが、今年は巨人の山下スカウト部長もこんなに素材がそろった年は、これまでにないんじゃないか」と話すほど。

昨年の時点で創価大・田中正義投手を中心に豊作と予測された今年のドラフト会議、春に大学生の有力選手が故障してやや危ぶまれたものの、この夏の高校生たちの急成長で、豊作から大豊作の年となりそうだ。

評価を急上昇させた高校生

スポーツ報知の記事では次の選手を主なドラフト候補高校生投手としている。

投手名 校名 球速 成績
古谷優人 江陵(北北海道) 154 準決勝敗退
今井達也 作新学院(栃木) 149 甲子園出場!
高橋昂也 花咲徳栄(埼玉) 152 決勝進出
島孝明 東海大市原望洋(千葉) 153 準々決勝敗退
大江竜聖 二松学舎大付(東東京) 148 準決勝敗退
藤平尚真 横浜高(神奈川) 152 準々決勝進出
寺島成輝 履正社(大阪) 148 5回戦進出
高山優希 大阪桐蔭(大阪) 150 3回戦敗退
高田萌生 創志学園(岡山) 154 甲子園出場!
堀瑞輝 広島新庄(広島) 147 甲子園出場!
梅野雄吾 九州産業(福岡) 154 3回戦敗退
山本由伸 都城(宮崎) 151 3回戦敗退

154キロを記録しているのが3人、また左腕投手で150キロ以上を記録しているのも3人、一人一人細かく見ていくと、良い悪いの判断はあるものの、ここまで球速を出せる投手がそろうのはすごい。

この中では寺島投手、藤平投手、高田投手は昨年期待された通りの成長を見せ、古谷投手、今井投手、嶋投手は今年の春から夏にかけて急激に成長をしてきた。高橋投手と堀投手は1年時から期待をされつつ実績も残してきたが一皮むけてほしいところが、ここにきて壁を打ち破ったような感じになっている。

大江投手、高山投手、梅野投手はもう一つ何かが必要な感じを残しつつも、これだけの素質を持った選手を放っておくわけはないレベルの投手だと思う。

大谷翔平投手の160キロで心理的リミッターが外れる

他にも速球派投手では、八戸工大一の148キロ右腕・種市篤暉投手、素材型だが149キロを記録するつくば秀英の長井良太投手、平塚学園の145キロ右腕・高田孝一投手、東海大相模の北村朋也投手、東海大甲府の146キロ右腕・菊地大輝投手、静清の148キロ右腕・横尾蓮太投手、敦賀気比の188cm右腕・山崎颯一郎投手、近江の145キロ右腕・京山将弥投手、大体大浪商の147キロ右腕・西田光汰投手、神戸国際大付の185cm146キロ右腕・平内龍太投手、報徳学園の147キロ右腕・中本光紀投手、明石商の148キロ右腕・山崎伊織投手と145キロの吉高壮投手、須磨翔風の187cm146キロ右腕・才木浩人投手、関西の150キロ右腕・小郷賢人投手、松山聖陵の151キロ右腕・アドゥワ誠投手、福岡大大濠の146キロ右腕・浜地真澄投手、九州国際大付の148キロ右腕・藤本海斗投手、佐賀東の148キロ右腕・福島雄大投手、れいめいの149キロ右腕・太田龍投手などが挙げられる。

この中の誰もが150キロを記録してもおかしくない。

高校生投手も食生活からトレーニングの環境などが良くなった事も大きな影響だと思う。さらに大きかったと思うのは、2012年に大谷翔平投手が高校時代に160キロを記録したことだろう。この時中学で野球をしていた選手たちが、目標とする球速の目安は5キロほど上がったのではないかと思う。

数年以内には160キロを記録する投手が何人か出てくるのではないかと思う。

今年のドラフトは

春の大学野球シーズンで、流通経済大の生田目翼投手や東海大の完全試合男・丸山泰資投手、近大の150キロ右腕・畠世周投手や西のエース・九州産業大の高良一輝投手などが故障や不調により、またドラフトの超目玉・創価大の田中正義投手も故障しスカウト陣に不安を感じさせた。

しかし高校生の成長でドラフト会議はがぜん豊作の可能性が高くなった。これから高校生たちが進路を決断してくことで全員がドラフト会議で指名されるという事はないが、秋に大学生投手が復活の投球を見せれば、今年はドラフト時点においては大豊作の年として語り継がれるかもしれない。

ただし大豊作かどうかはプロに入ってからの選手たちの成績で、プロ入り後の活躍を大いに期待したい。

2016年ドラフト指名予想 | ドラフト会議ホームページ2016 Draft home page

2016年度-高校生投手のドラフト候補リスト

2016年度-大学生投手のドラフト候補リスト

最速150キロ右腕の関西・小郷賢人を含め、現3年生世代で150キロ以上は実に9人。巨人・山下部長は「こんなに素材がそろった年は、これまでにないんじゃないか」と目を丸くする。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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