作新学院・今井達也投手、5試合すべてで150キロ越え、藤浪晋太郎投手クラス

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夏の甲子園大会、優勝したのは作新学院だった。エースの今井達也投手はこの日も最速152キロを記録し、登板した5試合すべてで150キロ越えを記録した。

作新学院の軌跡

大会前に注目されていたのは高校BIG3と呼ばれる履正社・寺島成輝投手、横浜・藤平尚真投手、花咲徳栄・高橋昂也投手の3人で、優勝候補も履正社、横浜などの名前が挙がっていた。作新学院は夏の栃木大会で5連覇をしていたものの、栃木大会では文星芸大付の強さが評判で、また春の県大会優勝の青藍泰斗などが本命視されており、春はベスト4にも入れていなかった。今井投手が149キロをを投げる投手として注目されていたが、栃木大会では準々決勝で文星芸大付と対戦し今井投手が完投したものの6-4の接戦だった。また決勝の国学院栃木戦では宇賀神投手が先発し、今井投手は2番手での登板で15-6と打線が爆発しての勝利だった。

しかし甲子園では初戦の尽誠学園戦で今井投手が完封勝利を挙げると、花咲徳栄の高橋昂也投手、木更津総合・早川隆久投手に投げ勝ち完投勝利した。チームは勢いづき、準決勝の明徳義塾、決勝の北海に勝利し優勝を手にした。今井投手は5試合に先発し41回616球を投げ6失点に抑えた。

今井投手の成長

今井投手は入学時の球速は最速130キロだった。しかし階段走で体を鍛え、持ち前のばねの強さを磨いてゆき、3年時には最速149キロを記録する投手となった。それでも試合ではコントロールの課題があり、投げても失点する場面が多く3年春まではエースではなかった。夏の栃木大会でも背番号1をつけたものの、リリーフで登板したりと絶対的なエースとしての扱いではなかったが、この甲子園では絶対的なエースとしての投球を見せた。

それにしても今井投手の投球は圧巻だった。自由自在に球速を調整でき、コントロールも変化球も試合ごとに磨かれていった。体の線が細いもののストレートは常時140キロ以上を記録し、良いときには常時145キロ前後だった。そしてここぞというところでは150キロを連発し、5試合すべてで150キロ以上を記録した。登板全試合で150キロを記録したのは2012年の大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手以来の圧巻の投球だった。

回戦相手スコア球数安打三振四死失点自責最速備考
2尽誠学園3-09131513200151完封
3花咲徳栄6-29132610422152完投、高橋昂也投手
準々木更津総合3-1912569411152完投、早川隆久投手
準決明徳義塾10-259653421151先発
決勝北海7-1913279311152完投
合計 4161629441765 防御率1.10

この夏一番よかった

この夏はスカウトの熱視線を浴びた。広島・苑田スカウト統括部長が「この夏、今井が一番よかった」と評価すると、東北楽天・長島スカウト部長も「ビッグ3に匹敵。体は細いけど、プロで早くマウンドに立てる投手になるだろう」と話した。そしてこの日も視察した千葉ロッテ・永野チーフスカウトは「もともと1位候補の選手だったが、甲子園でさらに成長した」と評価した。

この日の試合後に今井投手は進路については「できるだけ上のレベルで続けていきたい」と話すにとどめ、具体的な進路については話さなかったが、プロ志望は確実とみられる。

侍ジャパンU18代表にも選出され、まだ戦いは続くが、秋のドラフト会議では1位指名された今井投手の姿が見られそうだ。

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登板全試合で150キロ台を計測しての優勝は、12年の大阪桐蔭・藤浪(現阪神)以来。進路については「できるだけ上のレベルで続けていきたい」と話すにとどめたが、プロ志望届の提出は確実だ。

今井が高校日本代表の一員として出場するU-18(18歳以下)アジア選手権(30日~9月4日・台湾)も、ソフトバンクなどのスカウトが視察する。甲子園初登板時には広島・苑田スカウト統括部長が「この夏、今井が一番よかった」と評し、楽天・長島スカウト部長も「ビッグ3に匹敵。体は細いけど、プロで早くマウンドに立てる投手になるだろう」と断言。この日は、ロッテ・永野チーフスカウトが「もともと1位候補の選手だったが、甲子園でさらに成長した」と話し、優勝投手になって評価はさらに上がった。

作新学院・今井が決勝で自己最速タイの152キロをマーク。夏の決勝では12年大阪桐蔭・藤浪の153キロに次ぎ、05年駒大苫小牧・田中の150キロと合わせ決勝3人目の大台だった。また今井は全5試合で150キロ以上を計測。藤浪は登板した4試合でマークも欠場が1試合あり、決勝までのチーム全試合で150キロ以上は今井が初めて。

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