センバツではやはり、早稲田実の清宮幸太郎選手と履正社の安田尚憲選手のライバル対決に注目が集まる。飛距離では負けないと話す安田選手も、清宮選手に負けないアスリートの家系だ。
ライバル
既に高校通算78本塁打を記録している清宮幸太郎選手、本来ならば高校生野手は清宮、という感じの一人ずば抜けた評価という事になりそうだが、その清宮選手と常に並んで紹介されるのが、履正社の安田選手である。
安田選手の高校通算本塁打は45本、立派な成績だが清宮選手とは23本の差をつけられた。それでも飛距離では負けないという自信があり、昨年の明治神宮大会決勝で顔を合わせた両者が共にライトスタンドにホームランを放ったが、安田選手がわずかだが遠くに放り込んでいた。
清宮選手は、父親の克幸氏はラグビーの選手として活躍し、指導者としても非常に高く評価されている。また母親は慶応大のゴルフ部主将を務めた事もある選手だった。
安田選手も、父の功氏は大阪薫英女学院の陸上部監督として、昨年末の全国高校駅伝で優勝し、母親もやり投げの国体選手だったという。そして兄の安田亮太選手は三菱重工名古屋の捕手で主将を務める。自宅には2台の高圧酸素カプセルがあるといい、「なかなかないですよね」と安田選手は笑う。
このオフ安田選手は、昨年も参加したという三菱重工名古屋の練習に参加し「大きく進化できた」と話す。まずはセンバツで二人の対決が注目される。今後、プロ野球でもライバルとして競い続ける運命に二人はあるのかもしれない。
西の横綱、甲子園の主役奪う 西日本スポーツ紙面 2017/3/4
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