天理や智弁に行きたかった選手が、奈良大付で甲子園初勝利

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奈良大付が甲子園初勝利を挙げた。天理、智弁学園以外のチームでの奈良のチームの勝利は25年ぶりだという。

2強の奈良で

奈良大会で天理を10-9で破り甲子園に出場した奈良大付、田中監督は「天理や智弁に行きたくてもいけなかった子たちが多い」と話す。

エースの木村光投手も中学時代は、巨人の岡本和真選手や鍬原拓也投手がプレーしていた橿原磯城リトルシニア出身で、当時は外野手でプレーしていた。天理や智弁といった2強に進学できれば甲子園出場の可能性は高かったが、奈良大付へ進学した。

2年秋まで外野手だったが、昨年冬に投手に転向する。最初は球速は125キロだったが、この日は自己最速となる143キロを記録した。天理や智弁に進んでいたらここまで球速を伸ばし、そして甲子園でエースとして投げていたのかはわからないが、背番号1をつけて甲子園のマウンドに立ち、1勝を挙げた。

高校の下克上

各都道府県では、少子化の影響もあってか2,3校の高校に選手が集まる形になり、甲子園常連校となっている。しかし、強豪校になると、中学時にトップクラスで注目された選手が集まるようになり、力のある選手でもその高校に入れなくなるほか、学力も入学の条件に入るようになるケースも少なくない。

そうなると、その高校に入学できなかった選手が、次に甲子園に出場できそうな高校に進むことになり、そこで試合経験を積み、実力を磨く。もちろん強豪校は強いが、奈良大付のようにそのチームに勝ち甲子園に出場する。そして甲子園に出場すると、そのチームに選手が集まり始める。このように下克上が続いていく。

今回の奈良大付の甲子園出場と甲子園の1勝は、2強の奈良に3校目が登場したことを印象付けた。それは、2強に進めなかった選手の反骨心と、それによる努力によるものだろう。

タグ「橿原磯城リトルシニア」を含む選手のドラフト候補リスト
2018年度-高校生-奈良県のドラフト候補リスト

チーム打率.458は出場校中トップ。「点を取られても打ってくれる」と笑うが、意地がある。帽子のつばに書き込むのは「エースの誇り」。外野手だったが、昨秋の県大会敗戦後に本格的に投手に転向した。当初125キロだった球速はこの日、自己最速を更新する143キロに達した。

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