近江・甲子園応援に散る、北村恵吾選手はプロ志望へ

近江高, 北村恵吾, 有馬諒, 林優樹

またも甲子園全体の応援が、高校生を飲み込んだ。9回まで2-1とリードしていた近江が、ノーアウト満塁のピンチから2ランスクイズで逆転負けをした。

どこを見渡しても

近江でサードを守る北村恵吾選手は、9回に入り球場全体が金足農の応援になるのに圧倒された。2年生バッテリーの有馬諒捕手は「どこを見渡しても金足農の応援だった」と話し、林優樹投手も「冷静な判断ができなかった」と話した。2本のヒットを許すと四球を与えノーアウト満塁とし、逆転となる2ランスクイズを決められた。

球場全体が9回の裏に劣勢のチームに応援し、高校生が飲み込まれるケースは、2016年の東邦vs八戸学院光星でも見られた。八戸学院光星の選手は、「全員が敵になった」と話す。

試合終了後、有馬選手はしばらく立ち上がれなかった。そして2年生バッテリーは「俺ら2人でもう一回戻ってきて、日本一狙おうな」と誓い、土は持ち帰らなかった。

プロ注目の北村選手はこの日は4打数1安打に終わった。しかしこの日も打点を挙げ、4試合17打数で9安打12打点の活躍を見せた。試合後に、「上で戦うにはもっと鍛えないといけない。プロ志望届は出します」と話し、プロ志望をあらためて明らかにした。

甲子園はプロ野球ではない。あくまでもプレーする選手のもの、それを応援であっても、第三者が大きく影響を与え、どちらかに傾けるようなことはあってはいけないと思う。観客はあくまで選手のプレーを見させてもらっているという事だ。

八戸学院光星はこの夏、2016年で感じた甲子園の全体応援の怖さに再び遭遇したが、それを乗り越えて勝利した。近江の有馬選手、林選手も、甲子園を怖い場所のままにならないように、もう一度、甲子園に帰ってきて欲しい。

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6回に北村恵吾三塁手(3年)の今大会12打点目の適時打で勝ち越し。しかし9回は球場全体を支配する空気に圧倒された。「どこを見渡しても金足農の応援だった」と有馬。林優樹投手(2年)は「冷静な判断ができなかった」と悔やみ、2年生バッテリーが甲子園の魔物にのみこまれた。


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