常総学院は紅白戦を行い、150キロ右腕の菊地竜雅投手と、188cmの144キロ右腕・一條力真投手が共に先発した。
常総の2枚看板
昨年夏に150キロを記録し、ドラフト候補として注目される菊地竜雅投手はこの日、先発をすると最速147キロを記録した。シュート、スライダーなどを織り交ぜ、3回を投げて2安打2奪三振無失点に抑えた。
昨年秋は2枚看板で急成長をしていた一條力真投手に背番号1を譲ったが、「勝てる投手になるために冬から磨きをかけてきた」と冬に投球の幅を広げるための変化球を習得し、新型コロナウイルスによる活動休止期間も、佐々木監督から3日に1回はネット相手でもいいから投げなさい」と言われ、投球を続けてきた。
佐々木監督は「継続が力になっている。こういう投手が甲子園でもっと伸びるんだけどね」と話し、甲子園大会が開催されなかった事を悔やんだ。それでも、成長した投球を見つめていた。
一方、一條力真投手も共に先発をすると、こちらは「調子は良くなかった」と話したが、3回を1安打無失点に抑えた。入学時は130キロ未満だった球速が、最速144キロを記録するまで成長し、昨年秋はエースとして素晴らしい投球を見せていた。「菊地に追い付いてきて、今はライバルと思っている。」と話した。
プロ志望届
茨城ではこの日、代替大会の開催を発表した。7月11日に開幕し、8月2日に決勝を予定している。一條投手は「最後の大会も2人で投げ抜きたい」と菊地投手と共に投げ切って優勝を誓った。
将来について聞かれると、プロ志望だった菊地投手は「こういう状況なので志望届を出すか迷っている」と迷いを見せる。一方、一條投手は大学に進学し、さらに成長してからプロ入りを目指すという。
常総の2枚看板を甲子園で見られないのは残念だが、代替大会で二人の躍動したピッチングを見たい。
夏の甲子園が中止になったことに伴い、日本野球機構(NPB)は各高野連の代替大会へのスカウト視察の認可が下りるのを待っている。3年生にとって、最後のアピールの場。菊地もプロ入りが最大の目標だ。「こういう状況なので(プロ)志望届を出すか迷っている」。
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