春季高校野球関東大会では、日本航空がセンバツ優勝の東海大相模に土をつけた。188cm左腕・ヴァデルナフェルガス投手が好投した。
いける気がする
先発したヴァデルナ・フェルガス投手は初回、2安打で1失点をした。センバツ優勝校を相手に初回から失点をすると、嫌な感じをするものだが、ヴァデルナ投手は「なんか、いける気がする。自分の球が通用すると思った」と感じたという。
3回にも2点を許したが、4回以降はヒットを許すものの得点を与えない。得意の大きなカーブ、スライダーを駆使し、終盤に焦りも見える東海大相模の打者の打ち気をうまくかわしていった。
9回を投げて8安打8奪三振3失点、143球の投球で、春の全国チャンピオン・東海大相模に土をつけた。「素直に、うれしかったです」と話した。球速は136キロだった。
この日は12球団のスカウトが視察をしている。コメントなどはないものの、188cmの大型左腕という素材に注目した。学業でも高校の特進コースで学び、模試では難関私大でB判定が出ているという。それでも、「勉強も得意だけど、勉強より野球が好き。野球を続けるとなったら、将来はプロ野球選手になりたい」と話した。
今後の成長が楽しみな選手。有力な大学に進学し、そこの野球部で成長した姿を見せてくれそうだが、大型左腕はなかなかいないタイプでもあり注目される。
センバツ優勝校を倒し、初戦を突破。視察に訪れたプロスカウトからも高評価で一気に注目を集める存在となった。憧れはパドレス・ダルビッシュ有投手。進路については「勉強も得意だけど、勉強より野球が好き。野球を続けるとなったら、将来はプロ野球選手になりたい」と話した。
「声が掛かれば野球がしたい」と将来的にも競技を続けていきたいと考えている。変化球の精度はバックネット裏のNPBスカウト陣も認めるほど。今春に公式戦初登板を果たした成長株が、関東の舞台で名を上げた。

コメント