夏の高校野球徳島大会では、149キロ右腕・篠原颯斗投手の池田がシード校の鳴門を撃破し、ベスト8に勝ち上がった。
打倒鳴門
徳島の強豪・鳴門に対して池田高校は、6月12日に行われた練習試合でも6-8で敗れており、打倒鳴門が合言葉となった。篠原颯斗投手もその練習試合で「インコースを使わないと抑えられない」と悟り、攻める投球をするためにこの1ヶ月を費やした。
組み合わせ抽選では2回戦で鳴門と対戦することが決まり、この日にかけてきた。篠原投手は序盤はストレートで圧倒し、最速146キロを記録したものの、徐々に鳴門の粘りで被安打数も増え、球数も増えていった。
しかし、打倒鳴門で練習をした1ヶ月が実り、9回127球を投げて10安打4失点と粘り強かった。6-4で勝利し、試合後には号泣した。「こみ上げてしまって。勝って泣いたのは初めて。この1カ月、鳴門に勝つことだけを考えてきた」と話した。
苦しい投球のイニングが多かったものの、そこは鳴門の打線を褒めるべきで、篠原投手は球の力、制球、変化球など、高校生のトップクラスに入ってくる投球を見せた。
例えば小園健太投手や森木大智投手、風間球打投手などドラフト上位候補の投手は、鳴門のような相手でも圧倒する投球をみせるかもしれない。しかし、篠原投手もかなり近い所にいるのではないかと思う。さらに投手の経験を積み、体も作り上げられれば、非常に楽しみな投手と言えるだろう。

6月12日の練習試合で5回6失点。6―8で敗れた。「インコースを使わないと抑えられない」。ブルペンでも意識が変わった。
3、5回に1点ずつを失っても攻めた。6回に逆転し、4点優勢の9回は2点差に迫られた。自己最速に3キロ及ばない146キロ。10安打を許し、127球を投げた。昨秋と今春の県王者はやはり強かった。すべての力を出し切らないと勝てなかった。
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