二松学舎大付に敗れた西日本短大付、エースの大嶋柊投手は大学進学を希望し、3番ショートの林直樹選手はプロ志望届を提出することを明らかにした。
次のステージ見据えて
西日本短大付のエース・大嶋柊投手は最速144キロの速球を投げ、安定した制球もあり、激戦の福岡大会を勝ち抜いてきた。この日は二松学舎大付のプロ注目左腕・秋山正雲投手との投げ合いとなり、4回まではともにノーヒットで無失点に抑える投手戦を演じた。
しかし5回に初安打を許すと、この回は無失点に抑えたが、6回に1年生の二塁手・江口翔人選手のエラーでランナーを許し、2本のタイムリーを浴びて2失点、結局、これが決勝点となり0−2で敗れた。
大嶋投手は「1年生のミスを絶対に救ってやろうと思った。悔いが残ります」と涙を流したが、西村監督は「よく投げた。ここまでよくチームを引っ張ってくれた」とエースをたたえた。
昨年秋の福岡大会準決勝で、プロ注目の九州国際大付・山本大揮投手と投げ合い、敗れたものの、「山本くんに投手の素質では負けるけど、緩急とか打者との駆け引きとかで勝負していけばいいと思った」と、成長するきっかけとなった。
プロモ注目する投手だが、進学を志望しており、「この経験を無駄にせず、次のステージで力をつけて、いい投手になりたい」と話した。好投手と投げ合うたびに成長することができる大嶋投手、将来が楽しみだ。
林選手はプロ志望
林直樹選手、三宅海斗選手などプロ注目選手の並ぶ西日本短大付の主軸だったが、この日は二松学舎大付の秋山選手の前に得点を奪えなかった。
林選手は8回にレフト前にヒットを打ったものの3打数1安打0打点に、「つなぐのが西短の野球なのに、できなかった。チームの役に立てなかった」と反省をした。それでも進路について聞かれると「高校野球は終わったが、野球人生は続く。もっと上を目指したい。プロ志望届けを出します。第1はプロだが、声がかからなければ大学でやりたい」とプロ志望を表明した。
4番の三宅選手はこの日は3打席まで3四球を選んで出塁した。しかし、8回ノーアウト1塁の場面では併殺に倒れ、「期待に応えられなかった。負けて悔しい。」と話した。
今後については、「これからも周りの人に感謝して歩んでいきたい」と話し、具体的な進路は明らかにしなかったが、野球で成長を続けると話した。
プロ注目の3番の林直樹内野手(3年)は8回に左安打を放ったが3打数1安打。秋山について「真っすぐも速かった。変化球もよく腕が振れて良かった。想像以上によかった」と唇をかんだ。今後についてはプロ志望届を提出予定。「高校野球は終わったが、野球人生は続く。もっと上を目指したい。第一はプロだが、声がかからなければ大学でやりたい」と話した。
大嶋は「甘く入って悔いが残る」と涙を流したが、「(甲子園は)成長できた場所。この経験を無駄にせず、次のステージでも頑張りたい」と前を向いた。
高校通算22本塁打の4番・三宅海斗捕手と、3番・林直樹内野手(ともに3年)のプロ注目スラッガーコンビは見せ場がなかった。三宅は4打席で3四球。林も3打数1安打1三振。コーナーを突く丁寧な投球に翻弄(ほんろう)された相手エース秋山について、三宅は「コントロールがよかった」。プロ志望届を出す予定の林も「まっすぐも速かったし、変化球もよく腕を振れていてよかったです」と脱帽だった。

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