センバツ出場が確実の明秀日立では、最速140キロの球を投げる岡部真之祐投手もエース候補として期待される。
伸びのあるストレート
明秀日立では、昨年の関東大会、明治神宮大会の6試合全てで先発した142キロ右腕エース・猪俣駿太投手がおり、さらに外野手と兼務する石川ケニー投手も140キロの勢いのある球を投げ、新2年生の近藤悠人投手も142キロの速球を投げる。
エースを争う投手陣だが、そこに岡部真之祐投手も加わってくる。179cm81kgの右腕で、柔らかいフォームから回転の良い140キロの球を投げ、スプリットとのコンビネーションで三振を奪う。
まだ実績は少ない。昨年秋の公式戦では3イニングのみの登板で、エース猪俣投手に「頼りっぱなしで迷惑をかけた」と話す。しかし、昨年春の茨城大会準々決勝で常総学院に敗れた際、9回にリリーフ登板をした相手エース・大川慈英投手の球を見て衝撃を受け、「伸びる真っすぐをマネしたいと思いました」と、大川投手のフォームを参考にしながら投球フォームを改造すると、球威が増した。
「ここからは競争です。背番号1を取ってチームを引っ張っていきたい」と話す岡部投手、伸びのある球で、猪俣投手、近藤投手などとのエース争いに勝ち、背番号1でのセンバツ出場を目指す。
センバツは3月18日に開幕、出場校は1月28日に決定する。

躍動感あふれる投球フォームが快速球を生む。お手本は常総学院で昨年のセンバツに出場した右腕・大川慈英(3年)だ。昨年の春季茨城大会準々決勝で常総学院にサヨナラ負けを喫した。9回から救援した大川は最速で144キロを計測した直球を軸にわずか8球で明秀学園日立打線を3者凡退に仕留めた。ベンチ外でスタンドから見守った岡部は「伸びる真っすぐをマネしたいと思いました」と衝撃を受けた。大川のように踏み出していく左足を強く地面につき、反動で右足を蹴り出していくフォームに改良すると、直球の威力は増した。
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