171cmの右打者が、今年のドラフト候補の筆頭にいる。高松商の浅野翔吾選手は、推定飛距離140mの弾道を見せ、50m5.9秒の足と抜群の強肩を持つ。
右の大砲
大型の大谷翔平選手がメジャーでスラッガーとして活躍している。その中で今年は、大学では176cm87kgの早稲田大・蛭間拓哉選手が、そして高校では171cm85kgの高松商・浅野翔吾選手が、それぞれNO.1スラッガーと注目されている。
浅野選手は2年春の時点でスイングスピードが146キロ、ベンチプレス115kg、スクワット200kg、デッドリフト200kgと鍛えられた体だが、「下半身の強さを意識している」とやわらかい打撃フォームで、綺麗な回転で遠くに飛んでいく印象的な打球が特徴だ。
高校通算35本塁打を記録しており、その長打力で高松商のレフト93mの先の20mの防球ネットのはるか上を越え、道路を挟んだ先の高松第一小・中学校の校舎の屋根まで飛んでいくという。飛びすぎるため木製バットで練習をしても、センターのネットの先にある公園まで飛ばし、その飛距離は推定140mだという。
浅野選手の魅力はそれだけでなく、50mは5.9秒を記録し、外野ではその足を飛ばして広い範囲を守る。また肩の強さもプレーを見たら驚きを感じるもので、長尾監督も「投手をしても140キロは投げます。」と話す。この点は早稲田大の蛭間選手と共通している。
さらに浅野選手はショートやセカンドを守ることができ、長尾監督も「上のレベルでも外野だけでなく三塁、二塁は守れると思います」という。また打撃では練習試合で左打席に立ち、2年秋オフからの練習試合で3本塁打を放っているという。
まさに野球の申し子というべき浅野選手、その猛打と俊足、強肩で、今年の高校生野手のトップを走り抜ける。プロ球団も最終的に早稲田大の蛭間選手と浅野選手とどちらを指名するかで迷うことになるかもしれない。

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