夏の兵庫大会では、県の好投手・長田の松田宰投手が登板し、神戸北を7回4安打10奪三振無失点に抑える素晴らしい投球を見せた。
長田高校
長田高校は兵庫の進学高だが、慶応大で今年のドラフト候補として150キロを超す球を投げている橋本達弥投手の出身高で、昨年夏も4回戦に進出するなど、公立の強いチームとして認識されている。
その長田高校の野球部は今年、創部100年の記念の年で、例年以上に期待が高まっているが、そのエースを務めるのが松田宰投手だ。この日の初戦・神戸北戦で先発をすると、力強いストレートを投げ、7回4安打10奪三振無失点、8−0のコールド勝利で初戦を突破した。「真っすぐが走っていて、要所でゾーンに投げることができた」と話した。
順風満帆の100年目ではなかった。松田投手は5月に新型コロナウイルスに感染し、10日間の療養をした。その後に「思い切り振りかぶるんじゃなくて、野手のように球筋を出していけ」とアドバイスを受けると、トヨタ自動車の佐竹功年投手を参考にテイクバックを小さくするショートアームの投げ方に変え、「まだ完璧ではないけど、自分に合っている。キレが増したのと、スピードが出るようになった」と成長を遂げた。
雨降って地固まる、松田投手は「まず、このブロックを勝ち抜き16までいって、そこからの勝負に備えたい」と話し、兵庫のてっぺんに視線を送っていた。


5月上旬に新型コロナウイルスに罹患(りかん)した。10日間の療養が明けた中旬。永井伸哉監督から「思い切り振りかぶるんじゃなくて、野手のように球筋を出していけ」と助言されていたこともあり、テイクバックを取らないショートアーム投法に取り組み始めた。第一人者として知られるトヨタ自動車・佐竹功年らを参考に、フォームを改造。「まだ完璧ではないけど、自分に合っている。キレが増したのと、スピードが出るようになった」と確かな手応え。
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