盛岡中央の150キロ右腕・齋藤響介投手が、自己最速を更新する152キロを記録し。視察した6球団11人のスカウトにアピールした。
1安打完封
この日は盛岡中央の齋藤響介投手と、花巻南の143キロ右腕・柿澤佑多投手との投げ合いとなり、6球団11人のスカウトが視察に訪れた。3日連続の雨天延期となっていて、待ち望んだ試合となった。
齋藤投手は177cm72kgと大きくない体だが、次々と140キロ後半のストレートを繰り出す。そして2回に自己最速を更新する151キロを記録すると、3回には152キロを記録した。9回に156キロの表示があったが、スタンドのスカウトのスピードガンでは144キロで、「多分バグっていうか。違うと思う」と話した。
注目投手同士の対戦だったが、落ち着いていた。2桁三振は当たり前の投手だが、打たせて取る投球で9回1失点、それでも7つの三振を奪い完封で勝利した。「夏の大会で9回を投げきったことがうれしい」と話した。
視察した6球団のスカウトの打ち、千葉ロッテは榎スカウト部長が視察、「春からもスピードが上がり成長している。あの体で力強い直球を投げられることは魅力。出力が上がればもっとスピードが出る」と評価した。
春は1回戦の久慈東戦で8回9失点したが、新型コロナによる調整不足が原因だった。この夏は雨の影響もあり、コンディションが良ければこのくらいの投球をみせる。これから連戦となってゆき、そして強豪との対戦が次々と行われるが、その投球を注目したい。
柿沢投手はプロ、または大学進学
一方、花巻南で185cmから143キロを投げる柿澤佑多投手は、4回から登板して6回を6安打2失点と好投を見せたが、齋藤投手の球に「自分とは格の違うピッチャー。打席で球を見られたことは心に残る」と話した。
進路については「プロと大学、どっちも視野に入れて決めたい」と話し、プロも視野に入れていると話した。


スタンドの誰もがスピードガンにくぎ付け。2回に自己最速を1キロ更新する151キロを投じ、3回先頭の5球目には高めボール球で152キロ。観客のどよめきで球速表示を振り返り「抑える気持ちで思い切り投げたら(最速更新に)いったのでよかった」。6球団11人のスカウトが視察し、ロッテの榎康弘スカウト部長は「あの(細い)体で力強い直球を投げられることは魅力。出力が上がればもっとスピードが出る」と将来性にも期待した。


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