秋季高校野球九州大会は準決勝が行われ、長崎日大は1年生でエースナンバーをつける西尾海純投手が、大分商を8回6安打1失点に抑える好投を見せた。
141キロ右腕
西尾海純投手は177cm71kgの右腕投手で、最速141キロのストレートに、得意のカットボールを織り交ぜて投げる。1年生で背番号1を背負うエース投手。
この日は大分商戦で先発すると、上から投げ下ろすストレートは高めにも伸びがあり、カットボールとともに右打者はスライダー、左打者はフォークで三振を奪う。長崎日大出身で広島の大瀬良大地投手に憧れ、「意識してます。コントロールを見習っています」と話す。
1回戦の文徳戦で登板したもののストレートが浮き、27日のチーム内でのシート打撃でも精彩を欠いて、平山監督から怒られたという。その後、ブルペンとシャドーピッチングで「真っすぐの伸びと、コントロールを意識した。フォークで開かないようにしました」とフォームを修正し、この日の好投につなげた。
また、この1年生エースをリードする豊田喜一捕手は、二塁送球1.8秒台を記録する強肩で、この日も二盗を1つ刺して勝利に貢献した。
センバツ出場が当確となっている長崎日大、楽しみな投手が来春に甲子園で見られそうだ。

大会休養日の27日の練習ではシート打撃登板で結果が出ず、平山清一郎監督(43)から怒られて、修正した。ブルペンで立て直して、夜にはシャドーピッチング。「真っすぐの伸びと、コントロールを意識した。フォークで(体が)開かないようにしました」という取り組みが功を奏した。

≪豊田強肩見せた≫捕手の豊田喜一(2年)が攻守でもり立てた。攻撃では1安打1盗塁。守備では二塁までの送球タイム最速1・8秒の強肩で二盗を刺した。27日の練習中にワンバウンドのボールが右目を直撃した影響を感じさせない活躍に「いいプレーができたかなと思います」と話した。現在のチームの合言葉は「何事も一番を取ろう」。豊田は「明日ひとつ勝ちきりたい」と九州頂点へ意気込んだ。
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