侍ジャパンU18代表候補の強化合宿は2日目、この日は7イニングの紅白戦2試合が行われ、注目の享栄・東松快征投手が149キロを記録した。この日は12球団41人のスカウトが視察した。
両左腕が先発
この日の紅白戦は午前中に1試合、午後に2試合が行われた。午後からの試合では大阪桐蔭の前田悠伍投手と享栄の東松快征投手の、ドラフト1位候補左腕がともに先発をした。
東松投手は最速149キロを記録したストレートで押す投球を見せる。3回に2失点をしたものの代表候補の打線から3つの三振を奪った。「まだ100%の力ではないんですけど、自分の力、強い真っすぐがスカウトの方や馬淵さんにアピールできたのかなと思います」と話した。
この日は12球団41人のスカウトが視察し、
北海道日本ハム・稲葉GM:「手元で強いし、気持ちの強さを感じられる。ズドーン系ですね」
中日・山本スカウト:「体に力があって、自分のタイミングで投げられたときの球に力がある」
阪神・筒井スカウト:「馬力がある」
と評価した。
東松投手は「日本一というのは変わらずに目指していって、ドラフト1位で。素晴らしい選手と一緒に世界一をとりたい」と話し、WBCの影響もあってか世界一を目標にした。そのためにU18代表で活躍し、ドラフト1位でプロ入りを目指す。
ともに先発をした前田投手は、キレの良いストレートで3回1安打4奪三振無失点と、東松投手を上回る安定した投球だった。最速も148キロを記録した。前田投手とキャッチボールをした東松投手は、「自分はスピードに自信があるんですけど、前田くんは切れというか、2段くらい浮き上がってくるので、スピード以上の勢いとか、ストーンとくる感じがした。ライバルとしてもっと高め合っていきたいと思いました」と話した。
また前田投手も東松投手に「スピードボールがあるので、どうやったら出るのか聞いたり、非常に高め合えているのではないかと思います」と話し、「みんな体がごついというか、まだまだ自分は線が細い。ウエイトだったり体づくりの面で自分は劣っていると思うので、そこをもっと追求したい」と球速を出すためのトレーニングなどについて聞いたものと見られる。
プロ注目の左腕2人、次に練習試合か甲子園か、またはドラフト指名後のプロの舞台か。いずれにしてもドラフト1位指名が有力で、今年のドラフトの目玉になる。


視察した中日の山本将道スカウトは、担当地区の選手ではないが「体に力があって、自分のタイミングで投げられたときの球に力がある」と高く評価すれば、阪神の筒井和也スカウトも「馬力がある」と話す。




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