夏の高校野球千葉大会では幕張総合の151キロ右腕・早坂響投手が登板し、6回2安打6奪三振無失点の好投を見せた。11球団25人のスカウトが視察し高い評価を受けた。
6回に
芝浦工大柏戦に先発した早坂響投手は、立ち上がりにストレートがシュート回転し、初回に1アウト2塁のピンチとなった、「ブルペンでスライダーとカットボールが良かったので、少し多めに投げました」と変化球を使って切り抜ける。5回まで無失点も、5四死球と少し制球に苦しんだ。
しかし6回、柳田監督に「たくさんの人が見に来ているのだから、もっとしっかり投げて来い」と喝を入れられると、これまで抑えてきたストレートの威力がグンと増し、最後の打者に148キロを記録するストレートと鋭いスライダーで三者連続三振を奪った。「最後の球が、指のかかりが良くて、伸びとか回転とか今日一番良かったです」と話した。
この最速151キロ右腕に、この日は11球団25人のスカウトが視察し
東京ヤクルト・小川GM:「まだ成長段階。潜在的な能力がある投手。角度もあり、力のあるボールを投げている。常時140キロが出ていた。能力的には十分。春から夏にかけ球が速くなったと聞いたので、そういう意味では将来性は非常に楽しみな投手ですね」
千葉ロッテ・榎アマスカウトグループディレクター:「右打者への外のボールがいい。見るたびにステップアップしている印象。コントロールが良くなり、投手らしくなっている。150キロを出せるのが一番の魅力。経験が少ないだけに、ポテンシャルがある。これから専門知識、トレーニングをしていけばどんどん伸びるでしょう。地元の高校で、ウチには村山もいる。将来的にはバッテリーなんて夢もある」
北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「球に角度が有り、投げっぷりが良い」
巨人・織田スカウト:「投手歴が浅い中でも、まだ余力を感じさせる投手。フォームに躍動感がある」
中日・小山スカウト:「全力ではなく、大会の今後を見据えて投球している。スピードのあるボールを投げられるのが魅力」
福岡ソフトバンク・福元スカウト:「春にも見たが、それよりもいい。ピッチングができるようになってきた。身体能力が高く、伸びしろもある」
現時点での能力とともに、将来性を非常に高く評価された。
176cm68kgと体はまだ大きくなく、それが伸びしろを非常に感じさせる所がある。まずはこの夏を全力で駆け抜け、その先の舞台でどのように成長していくのか非常に楽しみだ。







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