専大松戸の151キロ右腕・平野大地投手が、高校最後の夏のスタートで完封勝利を挙げた。この試合には日米7球団11人のスカウトが視察、巨人、楽天、ソフトバンクなどが評価をしている。
原点に戻った感じ
市立松戸戦で先発した平野大地投手は、この日はストレートとスライダー、カーブの3種類のみで勝負し、ストレートは球場表示では149キロ、カージナルスの大慈弥スカウトのスピードガンでは151キロを記録し、自己最速タイを記録した。
「前半は上体に頼りすぎてしまった」とやや制球に苦しんだものの、中盤はそれを修正して6回以降はすべて三者凡退に抑える好投で、8回コールド3安打7奪三振無失点で勝利した。「もっと下半身主導で攻めて、真っすぐでファウルを取れるように、ボールの質を上げていきたい」と話した。
この日は日米7球団11人のスカウトが視察し、
巨人・織田スカウト:「強弱をつけてうまく投げていた。今夏初登板なので、ここからさらに調子を上げていくと思う」
東北楽天・沖原スカウト:「スピードが出ていて球が強い」
福岡ソフトバンク・福元スカウト:「出力が高いところが魅力。一番良い真っすぐを磨いて原点に戻った感じですね」
平野投手はストレートの力を注目されたが、昨年秋は変化球を中心にした投球で、センバツでも同じような投球スタイルで投げていた。キレの良い球を投げることを目標に「下半身のウエートトレーニングをやって、下半身は春よりは強くなっていると思う」と下半身を強化し、昨年に注目されたスタイルの投球を最後の夏に見せはじめた。
この投球で昨年の姿を上回る投球を見せることができれば、ドラフト上位指名の声はかなり大きくなるのではないかと思う。勝ち上がるに連れてスカウトの数も増えることになり、それに合わせて調子をさらに上げてゆきたい。
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