夏の高校野球茨城大会では、準決勝で霞ケ浦の150キロ右腕・木村優人投手が先発し、明秀日立を9回2失点に抑えて完投勝利を挙げた。この試合には11球団17人のスカウトが視察をしている。
やや抑え気味も
連投となったこの日の明秀日立戦、木村優人投手はやや抑え気味の投球だったと思うが、140キロ中盤のストレートをカットボールを中心に組み立てる。何度もピンチを背負う場面があり、8回にはノーアウト1,2塁のピンチを背負ったものの、「直球で打ち取ろうと決めた」とストレートのギアを上げ、ショートゴロの併殺に打ち取った。「ピンチのところで我慢ができた」と話した。
9回を投げきって4安打10奪三振2失点、「真っすぐとカットボールで今日は勝負しました。出来は70点くらい。腕をしっかり振って三振を奪えていたら、もう少しチームを楽にできていたと思います」と話した。
この試合には11球団17人のスカウトが視察し、
千葉ロッテ・榎アマスカウトディレクター:「コーナーにうまく投げられている。フォークとカットで打者の体勢を崩せていた」
千葉ロッテ・松田スカウト:「完成度が高い。コースに投げ切れるし、器用さもある。ドラフトの上位指名候補であることは間違いない」
横浜DeNA・進藤スカウト部長:「右打者のインサイドによく投げられている。ピンチの場面でも落ち着いていた」
巨人・實松スカウト:「マウンドに立つ姿がよい。カウント球と勝負球の使い分けがよくできている。打撃では自分のスイングをしてしっかり振れている。」
淡々と投げてアウトを積み上げていく木村投手、まだフォークなどの変化球を封印しながらの投球となっているが、決勝は春も接戦を演じた土浦日大との対戦となり、茨城での最後の投球が注目される。
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