侍ジャパンU18代表はこの日、W杯のスーパーラウンド初戦で韓国と対戦し、7-1で勝利した。前田悠伍投手が4回を1安打無失点に抑え、視察した北海道日本ハム、福岡ソフトバンク、巨人のスカウトが高く評価した。
狙い通り
ファーストラウンドのアメリカ戦で5回2/3を投げて8奪三振無失点と好投した前田悠伍投手、この日は予定通りファーストラウンドの初戦で先発し、韓国を相手に4回を1安打無失点と安定した投球を見せた。
この日は奪った三振はわずかに1つ、これは狙い通りで、試合直前に見た韓国打線の印象から「三振を取れる打者が少なかった。打たせていこうと思いました」と話した。しかし、変化球で交わすのではなく、「パワーヒッターがいない印象だったので、直球で押しました。フライアウトや内角で詰まらせたりする投球ができたと思います」と、チェンジアップ、スライダーで緩急をつけ、勝負球にはストレートを選択し、バットを押し込んで抑えた。
4回を投げて1安打1奪三振、打者12人、47球に抑えてなげる高度なピッチングだった。W杯に視察にきている北海道日本ハム、巨人、福岡ソフトバンクのスカウトも前田投手のピッチングを高く評価している。北海道日本ハムは稲葉GM、大渕スカウト部長などが視察をしている。
北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「来て良かったです。複雑な条件の中で、しっかり自分の力を発揮している。彼らしさが出ていた」
巨人・渡辺スカウト:「一番いい時の投球に戻りつつある。高校生の中ではトップクラス」
福岡ソフトバンク・稲嶺スカウト:「真っすぐにカーブ、スライダー。チェンジアップと全てのボールでストライク率が高い。球数制限を考えた上で、負けられない試合でもチームを勝たせる投球ができていた。素晴らしいです」
武田投手リリーフ
3-0だった4回に前田投手が降板すると、5回からは森煌誠投手が登板した。しかしこの日は調子が悪く、5回は安打と死球でピンチを作り、この回は抑えたものの、6回には3安打で1失点した。6回途中からこの日はベンチだった武田陸玖選手が登板し、1回1/3を1安打無失点に抑えた。
打線では2番ショートで出場した山田脩也選手が6回に先頭打者でホームランを放ち、7番の知花慎之助選手が2回に3ベースヒット、6回にも安打で打点を挙げた。オランダ戦で1安打完封された打線もこれで勢いを取り戻せたか。
今日のプエルトリコ戦は東恩納蒼投手が今大会3度目の先発をする。スペイン戦では2回無失点、ベネズエラ戦では4回無失点と、ドクターゼロの本領を発揮している。




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