侍ジャパンU18代表は、U18W杯のスーパーラウンド3戦目で台湾に2-5で敗れた。すでに進出が決まっている決勝も同カードとなっており、戦い方が注目された。
期待の2投手はストレート打たれる
この日は仙台育英の高橋煌稀投手と、徳島商の森煌誠投手の、甲子園で評価された投手2人で挑んだものの、先発した高橋投手は1回で1安打2四球で3失点、2回から登板した森投手は3回を3安打1四球で2失点し、序盤で5点差をつけられた。
初回に4番・武田陸玖選手のタイムリーで先制点を奪ったが、高橋投手は先頭打者から2者連続四球を出し、リズムが悪くなった所でライト・知花慎之助選手の捕球ミスで失点すると、タイムリーヒットを浴びて3失点した。高橋投手は夏の甲子園で決勝まで投げ、甲子園決勝でも疲労が見られたが、壮行試合や大会を通して本調子ではなかった。
また森投手も2回の先頭打者に四球をあたえてタイムリーを浴びると、3回には2塁打と単打でピンチとなり、犠牲フライを許した。ストレートは低めに伸びを見せたが、台湾はそのストレートを簡単に弾き返した。。
5回から登板した安田虎汰郎投手も2回で3安打を許したものの、得意のチェンジアップで4つの三振を奪い、タイミングを外す投球は見せた。
この結果を見ると、今日の決勝戦では前田悠伍投手と東恩納蒼投手の継投となりそうだが、変化球が多めになりそうで、低めに集めて内野ゴロを打たせる投球を見せたい。
捕手
この日は尾形樹人選手がマスクを被ったが、台湾の1番に初回に二盗、三盗を決められるなど3つの盗塁を許すなど、合計4つの盗塁を許した。また、初回には変化球を前に止められずに後ろにそらして失点していたが、この日以前の試合でもミットで捕球しにいって後ろにそらす場面があった。この点は課題と言える。
強肩の新妻恭介捕手を起用する可能性も無くはないが、尾形選手はこれまでに前田投手、東恩納投手をバッテリーを組み、素晴らしい投球を引き出している。また打撃での貢献もできる選手で今日もマスクをかぶると思うが、台湾は足を使って捕手を攻略してくる可能性もある。
最初の機会で相手の足をしっかりと封じられるかどうかが、この日の最大のポイントになるかもしれない。それができればリードも良くなり、投手の好成績も引き出せるだろう。逆に足でやられるとリード面も影響し、この日のように投手や野手にも影響してくる。
攻撃については決勝は台湾の156キロ右腕・孫易磊投手がリリーフで投げると思うが、154キロの張投手、153キロの林投手などもおり、今日のように1点、2点を奪えるかどうかとなる。投手が無失点に抑えることが鍵となる。

コメント