最速147キロ右腕でプロ注目の旭川実・田中稜真投手の戦いが始まる。プロ入りに向けて150キロ記録も意識している。
「最終的に目指す場所」
この日は春季北海道大会旭川地区の組み合わせが決まり、旭川実の147キロ右腕・田中稜真投手の初戦の相手が、昨年まで2年連続で地区代表となった旭川明成に決まった。
兄の田中楓基投手(2021年千葉ロッテ育成ドラフト1位)は高校時に150キロを記録して注目されていた。稜真投手も「兄はストレッチなど、自分で決めたことは必ずやり遂げていました。最終的に目指す場所は同じですから、僕もストレッチなど、体のケアは欠かしません」と話す。そして、「順調にいけば、夏までに150キロは絶対に出ると思います。あとは結果。結果が出なければ、自分の希望する進路には行けないですから」と話し、150キロ到達は確実という状態で、更に結果を求めていく姿勢を示した。
昨年秋は北海道大会2回戦で東海大札幌に9回12安打で5失点、「ミスをカバーできず、流れを止められなかった」と話し、「球速はMAX140キロ後半を出すことは出来たけど、その中でゴロになったり、破壊的な真っ直ぐが無くてバットに当てられた。空振りを取れる直球、ずっと意識してきた」とストレートを追い求め、埼玉西武の今井投手の投球を意識する。
食事と筋力トレーニングで体重はこの冬に8kg増え、ストレートはすでに145キロを記録している。また、「真横の動くイメージ」のカットボールを磨いた。
春と夏、そして秋のドラフト会議に向けて、北海道NO.1右腕が動く。

旭川実・田中”破壊的な豪速球”で全道制覇だ ー スポーツニッポン北海道版
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