春季高校野球近畿大会では、須磨翔風の143キロ右腕でプロ注目の槙野遥斗投手が、今坂幸暉選手、志水那優捕手などプロ注目の選手で大阪大会を制した大阪学院高を9回3安打1失点に抑え、9球団のスカウトにアピールした。
「意識した」
プロ注目選手と対戦することについて槙野遥斗投手は、「意識した。いいバッターって聞いてたんでMAXで入った」と明かした。今坂選手とは3回2アウト満塁の場面で対戦し、レフトフライに抑えるなど3打数ノーヒット、志水捕手もノーヒットに抑え込み、「中軸に長打がある。低く強く投げることを意識しました」と話した。
この日は8回まで2安打無失点、9回に1点を許したものの、9回3安打1失点と非常に安定していた。許した長打はなく、ストレートの他にスライダー、カーブなどを低めに集め、対戦した大阪学院高の辻盛監督も「甘い球が1球もなかった。制球がやばかった」とお手上げだった。
それでも今坂選手のレフトフライについては「外ギリギリの球をあそこまではじき返されたのは初めてだった」とし、「抑えたとはまだ言えないです。もっと実力を高めなあかんなと思いました」と話した。
槙野投手は同校出身で阪神でエースとして活躍している才木選手に憧れ、「才木投手は今ものすごく活躍されてるんで、自分もプロで活躍していきたいです」と話し、「高卒でも大卒でもプロに行くことを一番にしている」とプロ志望の意思がある。この日は阪神など9球団のスカウトの前で、プロ注目選手を抑え込んでアピールし、「チームにとっても自分にとっても自信になりますし、夏に弾みのつくいい試合になりました」と話した。
最速143キロの更新はなかったが、冬は身長が2cm伸びて183cmとなり、トレーニングで5kg増えて85kgとなった。低めに抜群の制球力を見せる槙野投手、あとは球威でもスカウトにアピールし、プロ入りへの道を歩み続けてゆきたい。




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