春季高校野球北海道大会は決勝が行われ、北海がクラーク記念国際に3-2で勝利し優勝した。道内の連勝記録を27に伸ばした。
5月はどん底も
昨年の南北海道大会で優勝し、甲子園でも3回戦に進出した。秋も北海道を制してセンバツに出場、そしてこの春も北海が北海道を制した。
昨年から1年生エースとして投げていた松田収司投手が右肘を痛めてベンチから外れたが、同じ学年の2年生・浅水結翔投手がその穴をカバーし、この日も6回から2番手で登板すると、4回を4安打2奪三振無失点、9回の最後の打者も三振に斬ってとり胴上げ投手となった。今大会は全試合で登板し、最終イニングを締めた浅水投手は「どの試合よりも一番うれしい」と話した。
この春はどん底だった。センバツで初戦敗退すると、松田投手が離脱し、5月上旬の練習試合では旭川実、東海大札幌などに大敗し、特にチームを引っ張る結果を出せていない3年生について平川監督から「もう主役じゃなくていい。裏方に徹しろ」と突き放された。
そこで金沢主将は3年生だけでのミーティングを何度も開き、「悔しくて、本当に変わってやろうと全員で誓った」と3年生全員で声を出し、チームに勢いを着けた。この日は4番に座る大石広那選手が6回にホームランを放ち、金沢主将も勝ち越しの3点目を奪う3ベースヒットを放った。
投手陣では2年生の小野悠真投手が今大会は6試合全てに先発し、同じく2年生の左腕・橋本宗史郎投手もリリーフで好投を見せるなど2年生中心で、3年生とともに公式戦27連勝を掴んだ。夏は松田投手も復帰し、駒大苫小牧が持つ道内公式戦最多連勝記録32を超えて6勝すれば、甲子園に出場となる。



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