夏の高校野球茨城大会では、明秀日立が境高に15-3で勝利した。台湾から留学してきている李玟勲選手が5回に3ランホームランを放った。
甲子園出場と東大合格
李玟勲選手は183cm87kgの恵まれた体格を持つ左のバッターで、練習試合では4番を任されるなど、練習熱心な姿でナインからも信頼される存在となっている。
この日は7番ファーストで出場すると、5点リードで迎えた5回1アウト1,3塁の場面で、3球目のインコース低めのストレートをフルスイングすると、打球はライトスタンドまで運ばれた。高校通算5本目の試合を決めるホームランだった。
「最高の結果になりました。日本に来ていろんな恩を受けたので、少しでも返せるように最後まで勝ち続けて、甲子園に行きたい」と話す李選手に、金沢監督も「ちょっと肩の荷を下ろして、7番にして良かった。全ての打席の内容が良かった」と話し、楽な気持ちで打たせた事を明かした。
台湾で小学校時代に野球を始めたが、2013年のWBCで台湾と対戦した侍ジャパンが延長で勝利した試合を見た。また2018年には台湾でも放送されている日本の夏の甲子園大会を見て、春夏連覇をした大阪桐蔭の根尾選手、藤原選手に憧れ、「ここでやってみたい」と日本行きを決断した。
学業も優秀で、東大を受験する予定で、甲子園出場と東大合格を目標としている。そして、日本に留学し、プロ野球で活躍して今年から台湾でプレーする呉念庭内野手について、「すごい先輩の背中を追いかけて戦っていきたい」と日本のプロ野球入りについても夢を持っている。
甲子園に出場すれば両親が応援にきてくれるという李選手、「絶対に行かないと。恩返ししたい」と話し、1つ目の目標に邁進する。




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