夏の高校野球兵庫大会では、プロ注目の151キロ右腕・報徳学園の今朝丸裕喜投手が登板した。11球団26人のスカウトが集結して阪神は畑山統括部長など6人態勢で視察、ドラフト1位候補にリストアップをしている。
5回8安打4失点
舞子戦で先発した報徳学園の今朝丸裕喜投手だったが、初回に2アウト1塁の場面でセンターオーバーのタイムリーヒットを浴びると、2回、3回にも失点し、3回まで6安打4失点と本来の投球ではなかった。「立ち上がりで点を取られてしまったのが一番の反省。結構、自分を対策してきているなと感じた。ボールの高さが原因。低めを狙って、浮いてしまった」と話す。
しかし、大角監督は「調子がいいだけに、簡単に追いこんでいるのに、そこからギアチェンジをして、もっとっていうふうになってしまう」と、調子は悪くないと話した。結局5回までを投げて8安打4失点、それでも最速は147キロを記録し毎回の8奪三振と力も見せた。
この日は11球団26人のスカウトが視察し、阪神は畑山統括部長以下6人態勢、巨人も榑松スカウト次長など3人態勢で視察をした。
巨人の榑松スカウト部次長も「言うまでもなく、いいピッチャー。しなやかなフォームでバランスも良く、春先から体も大きくなっていて順調だなと。まだ初戦、これからが楽しみ」
阪神・熊野スカウト:「ボールがビシッときてない。もうちょっと上がってくると思う。修正能力も見ながら。力的にいものを持ってるのは分かっているので」
と評価した。
阪神1位指名にリストアップ
阪神はセンバツ大会の決勝で8回6安打3失点の投球をした今朝丸投手に、球団関係者は「1位の12人に入ってくる」と評価をしていた。その後も地元に大型右腕をマークし続けている。
今年、阪神は即戦力左腕の関西大・金丸夢斗投手や、即戦力遊撃手の明治大・宗山塁選手、強打の外野手の青学大・西川史礁選手と大商大・渡部聖弥選手、159キロ右腕の中村優斗投手などがドラフト1位候補に挙がっているが、阪神は2022年に森下選手、2023年に下村選手と2年連続で大学生選手を1位指名しており、今年は高校生の1位指名の年でもある。
最終的には監督がドラフト会議前日に1位指名を決める阪神において、1位指名を予想することは難しいが、金丸投手や宗山選手だけでなく、球団の方針としてドラフト1位候補に高校生をリストアップし最終判断を待つ事になりそうで、その時に1位候補として推されるのが投手では今朝丸裕喜投手ということになる可能性がある。






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