甲子園出場を逃した高校3年生が、個人で参加する「リーガサマーキャンプ2024」の最終日がエスコンフィールド北海道で行われ、帯広農の147キロ左腕として11球団のスカウトが注目した渋谷純希投手が、2回5奪三振の快投を見せた。
プロ志望届け「出します」
この日の試合で先発した渋谷純希投手は、初回に2者連続三振を奪う立ち上がりを見せると、四球でランナーを出したものの最後も三振を奪う。2回も四球とライト前ヒットでノーアウト1,2塁としたが、盗塁死の後に2者連続三振を奪い、無失点に抑えた。
2回を投げて1安打5奪三振無失点、エスコンフィールドでの投球に「ずっと楽しみにこの日を待っていて、短いイニングだったがいい経験になった」と話した。
渋谷投手は今夏の北北海道大会で、帯広緑陽戦で22奪三振を記録したものの、十勝支部代表決定戦で帯広大谷に敗れた。それでも11球団のスカウトが注目しており、敗戦後にはプロ志望届けを出す意思を示していた。
この日もその意思は変わっておらず、プロ志望届を「出します」と話した。15日には自己最速となる147キロを記録しており、夏が終わっても更に成長をしている。これから10月24日のドラフト会議までの間も、プロ入りを視野に練習を続けていく。渋谷投手は「時間があるようで無いので、一日一日を無駄にしないでやる」と話した。
「悩んでいる」
また今大会では、最速149キロの速球を投げる北星学園大付の石田充冴投手も参加しているが、この日は6回から登板するも1回2安打4失点だった。それでも「素直に楽しかった。4点は取られたがストレートが結構良かった」と話した。この日の最速は147キロだった。
12球団のスカウトが視察をしているが、「もう一度、監督さんと話し合って最終決定する」とし、「志望届を出すか、大学に行って4年後にドラフト1位を目指すか悩んでいる」と話した。
石田投手もこの夏は南北海道大会の札幌支部予選の代表決定戦で札幌第一に敗れたが、大会直前に左足を捻挫し、力を発揮できなかった。その際には「自分の目標は高卒でNPB入ること。まだ期間があるので、それまでにもう一回、高校生のうちに夢を追いかけたい」と話していたが、今回の経験も踏まえて進路を決めていく。
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