春季高校野球石川大会の準決勝で、昨秋優勝校の金沢高校が小松大谷高校に6-0で快勝し秋春連覇に王手をかけた。この試合では1番として出場した堀祐樹選手(3年)が場外ホームランを含む4安打2打点の大活躍で、チームを決勝へと導いた。
練習試合含め初の場外弾!俊足1番打者が大暴れ
金沢高校の1番を打つのは、181cm82kgと体格のあるリードオフマン・堀祐樹選手だ。この日は3回二死二塁の場面で打席に立つと、左中間の場外へ2ランホームランを放った。「練習試合も含めてホームランは初めて。打った瞬間に入ったと思いました」と話し、練習試合も含めての初ホームランが、特大の、そして価値のあるホームランとなった。
この先制場外弾で勢いにのると、その後も持ち前の俊足を生かし、セーフティーバント2本を決める。そして最後は右オーバーの三塁打と安打を重ね、4安打2打点の大活躍を見せた。二塁打が出ればサイクルヒットだった。
スポーツ一家に育まれた身体能力、兄のアドバイスを力に
恵まれた体格を持つ堀祐樹選手だが、50m走は6秒0というチームトップの俊足を誇る。兄は金沢高校野球部OBであり、父と姉は学生時代に陸上で全国大会に出場した経験があるというスポーツ家族のなかで育った。兄がコロナ禍により甲子園に出場することが叶わず、この日はスタンドから応援に駆けつけ、「全力で楽しんでこい」とアドバイスを送られたという。堀祐樹選手もこれに応えて、「初球から積極的にスイング出来ました」と家族の前で大活躍をする姿を見せた。
「絶対に出塁して必ず優勝したい」秋春連覇へ強い決意
金沢高校は、昨秋の石川県大会を制しており、春季大会でも優勝すれば秋春連覇となる。決勝戦を前に、堀祐樹選手は、「単打を狙いながらホームランが出てくれれば。先頭打者として、絶対に出塁して必ず優勝したい」と話す。
この日の打撃で大振りにならないように、1番打者としてまずはコンタクトと足でチャンスを作りること、出塁への強いこだわりを示した。身体能力が高く長打力も見せ始めた堀選手に今後も注目したい。
堀祐樹選手 プロフィール
- 氏名: 堀 祐樹(ほり ゆうき)
- 所属: 金沢高校 3年
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 181cm・82kg
- 50メートル走: 6秒0
- ポジション: 外野手
- 特徴: 俊足巧打の1番打者。50メートル走6秒0のチームトップの俊足。春季石川県大会準決勝で公式戦初の場外ホームランを含む4安打と大活躍。スポーツ一家に育まれた身体能力。秋春連覇を目指す。

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