西条高校(愛媛)が7日、徳島商業(徳島)との練習試合を行い、プロ注目の最速143キロ左腕・宇佐美球児投手(3年)が先発登板すると、右足を痛めている中での登板だったが、4回を4安打2失点にまとめた。この日は横浜DeNA、広島など5球団のスカウトが視察に訪れ、広島が評価をしている。
広島・白武統括部長「今後の成長を見守りたい」DeNAは2人態勢で視察
この日の宇佐美球児投手は、万全の状態ではなかった。右足に痛みがあり、「力が入らず、力感としては6、7割ぐらいだった」という。それでも、視察したスカウトのスピードガンで最速139キロを計測し、球速以上にキレを感じさせるストレートと持ち前の制球力で、2つの三振を奪った。
試合後、宇佐美投手は「今日はコンディションが整わずに思うようには投げられなかった」としつつも、「バランス重視の投球で140キロ近くを出せた。ここから一気に球速が上がってもおかしくないなと思えた登板になりました」と、夏の大会へ向けて確かな手応えを口にした。
四国屈指の好左腕として、明徳義塾の池崎安侍朗投手(3年)とともに高く評価をされている。この日の試合にも横浜DeNAが2人態勢で視察し、広島も統括部長が視察に訪れるなど5球団のスカウトが集結した。その中で、
広島・白武佳久スカウト統括部長:「高校生の中では、いいレベルにいると思う。結果を残せば、見る目も変わってくる。今後の成長を見守りたい」
と話し、まだ確実に指名候補にはなっていないものの、これからの結果次第で評価が高くなると話した。
「高卒プロ絶対にかなえたい」1年秋からエース背負う世代屈指の左腕
宇佐美投手は181cm86kgの大型左腕投手で球速は143キロを記録している。今年は更に球速アップも期待されており、この日はコンディションが良くなく139キロ止まりだったが、夏の大会で最速を更新するような成長ぶりを見せられれば、ドラフト指名候補として楽しみになってくる。
宇佐美選手も「高卒でのプロ入りを絶対にかなえたい」と、強い意志でプロ入りを目指しており、最後の夏の甲子園出場、そしてその先のプロの舞台に向けて、さらなる進化を遂げたい。
宇佐美球児投手 プロフィール
- 氏名:宇佐美 球児(うさみ きゅうじ)
- 生年月日:2007年6月4日
- 出身地:愛媛県西条市
- 経歴:大町ソフトボールクラブ(小2) – 西条南中学校(軟式野球部) – 西条高校(3年)
- 投打:左投左打
- 身長・体重:181cm・86kg
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速143キロのプロ注目左腕。1年秋から西条高校でエースナンバーを背負い、2年夏には愛媛大会準優勝に貢献。「高卒プロ」を目指す。2025年6月7日の徳島商との練習試合に登板し、NPB5球団のスカウトが視察。広島の白武佳久スカウト統括部長から「いいレベルにいる」と評価される。

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