日米のスカウトからも注目されるプロ注目左腕・濱岡蒼太投手(3年)は、中学生の時から目標としていた「高卒でのプロ入り」へと突き進む。そして神奈川の県立進学校・川和高校を創部初の甲子園に導く。
“考えてやる野球”で急成長!多彩な変化球と分析力が武器
濱岡蒼太投手は176cm81kgの左腕投手で、最速146キロのストレートに加え、縦横2種類のスライダー、そしてドジャース・山本由伸投手の握りを参考にしたというカットボールなど、多彩な球種を操る。そして、ラプソードなどの機材を使い、自らを分析しながら自主性を重んじられる進学校・川和高校で「考えてやる」ことで才能を大きく開花させた。
昨秋の神奈川大会で強豪・東海大相模を相手に7回2安打1失点と好投し一躍注目を集めると、今春の県大会でもチームを8強に導く原動力となった。バッテリーを組む佐久間寛太捕手(3年)とは、相手打者の特徴や傾向について日々話し合いを重ねており、「持っている球だけで抑えている訳ではない」と、その緻密な研究による投球術に自信を示す。
監督の言葉で芽生えた甲子園への思い
中学時より、高校を卒業してプロ入りすることを目標に掲げていた濱岡投手、当初はメジャー志向が強く、甲子園にはあまり関心がなかったという。しかし、平野監督から「プロ野球選手になることと、県立から甲子園に出ることは、いわゆる、どうせ無理、と言われやすいこと。それを乗り越えたい」という言葉をかけられ、甲子園出場という新たな目標が明確になった。
夏の神奈川大会の組み合わせが決定し、初戦は11日の2回戦で小田原と柏陽の勝者と対戦する。「自分の投球で圧倒して、他県からこいつは誰だと思われる投球をして勝ちたい」。神奈川にはセンバツ覇者の横浜高がいるが、その壁も突破して甲子園にチームを導く。
東大や早慶にも卒業生を輩出する県立進学校から甲子園、そしてプロへ。濱岡投手の投球には、神奈川の高校野球ファン、そして日米のプロのスカウトからの熱視線が集まることは間違いない。
濱岡蒼太投手 プロフィール
- 氏名:濱岡 蒼太(はまおか そうた)
- 所属:川和高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 主な特徴や実績:最速146キロのストレートと縦横2種類のスライダー、カットボールなどを操るプロ注目左腕。日米のスカウトが注目。昨秋の神奈川大会で東海大相模相手に好投し注目を集め、今春はチームを8強に導いた。分析力を武器にした「考えてやる」投球スタイルが持ち味。
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