第107回全国高校野球選手権東西東京大会の組み合わせが14日に決定した。昨夏王者の早稲田実業、春季東京大会でベスト4に入った東海大菅生、日大三、八王子学園八王子などを中心に、各校の注目選手が高校野球の集大成の夏に挑む。
連覇を狙う早実、対抗馬の東海大菅生
昨夏、西東京を制した早稲田実業は、1981年の東東京時代以来となる2連覇を目指す。注目は投打で活躍する二刀流左腕の中村心大投手(3年)で、投げては最速146キロの伸びのあるストレートと鋭い変化球を見せるサウスポーで、打っても高い打撃センスでコンタクトして強い打球を飛ばす。4月に行なわれた侍ジャパンU18代表候補強化合宿にも参加しており、夏の大会はもちろん、U18代表としての活躍も期待される。
その連覇を阻む候補の筆頭は、春季東京大会準優勝の東海大菅生。中学時代から注目され、プロも注目している左腕の上原慎之輔投手が巧みな投球術で抑える投球を見せるようになり、関東大会で投げては148キロを記録して注目される外野手の藤平寛己投手と、2年時に145キロを記録して注目されていた川崎稜太投手(いずれも3年)、そして2年生の中澤幸佑投手と、140キロ台を誇る4投手を擁する投手力は大会屈指。打線も小上防登生内野手、そしてプロ注目の前田蓮遊撃手(ともに3年)が中軸を担い、パンチ力がある。前田主将は巨人の坂本勇人選手のような打撃フォームを見せる遊撃手で、春の大会は打率.391をマーク。「チームの思いを背負っているので、みんなのために打って優勝して甲子園に出たい」と話す。
春4強で、昨夏準優勝の日大三は、川上幸希投手と近藤優樹投手(ともに3年)の二枚看板が鍵を握る。打線は本間律輝外野手(3年)と田中諒内野手(2年)が中心となる。
同じく春4強の八王子学園八王子は、182cm80kgの大型遊撃手・新井唯斗内野手(3年)にプロが注目しており、攻守の要としてチームを牽引する。
激戦区の様相、ノーシードの実力校も虎視眈々
第4シードの日大鶴が丘はプロ注目サウスポーの住日翔夢投手(3年)がおり、早稲田実業のシードに入った。また、第3シードの国学院久我山、ノーシードとなった国士舘や桜美林も同じブロックに入り、激しい戦いが予想される。
他には、高校通算35本塁打を放ちプロが注目するスラッガー・坂本勇希内野手(3年)を擁する世田谷学園や、春の大会で都立として唯一シード権を獲得した府中東にも注目が集まる。
主な注目選手 プロフィール
- 中村 心大(なかむら こころ)投手
所属:早稲田実業(3年)
ポジション:投手
投打:左投(打席は調査中)
主な特徴や実績:昨夏西東京大会優勝の原動力となった二刀流左腕。チームの夏連覇のキーマン。 - 前田 蓮(まえだ れん)選手
所属:東海大学菅生高校(3年)
ポジション:遊撃手
投打:調査中
主な特徴や実績:プロ注目の遊撃手。東海大菅生の主将を務める。巨人・坂本勇人内野手に似た打撃フォームから広角に打ち分ける技術を持つ。走攻守三拍子そろった逸材。2025年春季東京大会では打率.391を記録し、チームの準優勝に貢献。好きな言葉は「執念」。 - 新井 唯斗(あらい ゆいと)選手
所属:八王子学園八王子高校(3年)
ポジション:遊撃手
投打:調査中
主な特徴や実績:プロ注目の遊撃手。春季東京大会ではチームをベスト4に導く攻守の要。 - 住日 翔夢(すみひ しょうむ)投手
所属:日本大学鶴ケ丘高校(3年)
ポジション:投手
投打:左投(打席は調査中)
主な特徴や実績:プロも注目するサウスポー。激戦区を勝ち上がるための鍵を握る。 - 坂本 勇希(さかもと ゆうき)選手
所属:世田谷学園高校(3年)
ポジション:内野手
投打:調査中
主な特徴や実績:プロ注目のスラッガー。その長打力でノーシードからの勝ち上がりを狙う。
コメント