旭川北・菊地斗夢投手の夏が終わる、11球団30人スカウト集結しヤクルト青木GM補佐ら高評価も大学進学を表明

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第107回全国高校野球選手権北北海道大会旭川地区予選は2回戦が行われ、プロ注目の最速146キロ右腕、旭川北・菊地斗夢(とむ)投手(3年)が旭川志峯戦に登板した。東京ヤクルトの青木宣親GM特別補佐ら11球団約30人のスカウトが集結する中、菊地投手は8回を156球で投げ抜いたが7失点、2-7で敗れて初戦で姿を消した。試合後には大学進学を表明し、将来の飛躍を誓った。

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自己最速タイ146キロも6回に5失点「自分のピッチングを出せなかった」

春の地区予選で完投勝利を収めた旭川志峯との再戦だった。菊地斗夢投手は初回に鼻血を出し、治療を行うなどアクシデントに見舞われながらも、直後に自己最速タイとなる146キロをマークし、初回を無失点で切り抜けた。角度のあるストレートと低めに鋭く曲がるスライダーを投げ、5回まで1失点と粘りの投球を続けていたが、6回に先頭打者に死球を与えると、1死二塁から四球を挟んで4連打を浴びるなど、打者一巡の猛攻で一挙5点を失った。

8回156球を投げて10安打8四死球7失点、序盤から武器のスライダーを相手打者に見逃され、苦しいカウントになる対戦が多かった。春に敗れた旭川志峯がかなり研究をしてきたと見られる。試合後、菊地投手は「自分の持ち味を出せなかった。現実を受け止めきれないというか。濃い2年半だったのに、最後の1試合はこんなにあっさり終わっちゃうんだと野球のはかなさを知った」と、涙はなかったものの悔しさを滲ませた。この日は3番打者として4打数4安打とバットで気を吐いたが、チームを勝利に導くことはできなかった。

実は、春の大会後から慢性的な腰の痛みに悩まされ、整骨院に通い、痛み止めを打ちながら万全ではない状態での登板だった。「ずっと違和感があって」。自慢の直球のキレもなく、変化球も決まらない。「変化球をパンパン打たれて、それで崩れた」と、悔しいマウンドを振り返った。

ヤクルト青木GM補佐ら6人態勢!橿渕デスク「かなり眠っている」と将来性評価

185cmの長身から投げ下ろす将来性豊かな右腕に、プロのスカウトは熱い視線を送り続けてきた。この日、バックネット裏には11球団約30人のスカウトが集結。中でも東京ヤクルトは青木宣親GM特別補佐を含む6人態勢で視察し、橿渕聡スカウトグループデスクはそのポテンシャルを高く評価した。

東京ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスク:「潜在能力がかなり眠っている選手。いつもよりコントロールに苦しんでいる印象はあるけど、僕らとしては今の完成度を見ているわけではない。将来性豊かだなと思って見てました」

長身からの140キロ中盤の速球とともに、スライダーのキレは将来性を感じさせた。

「大学からドラ1でメジャーへ」涙なき敗戦、その先の夢

多くのスカウトが集まったが、試合後、菊地投手は大学進学の意向を明言した。高校入学時に55kgだった体重を約15kg増やしたが、185cmの長身に対してまだ細身。「大学で成功できるように、これから本気で体づくりに励んでいきたい」と、次のステージを見据える。

そして、その先には大きな夢が広がっている。「基本は大学進学が一番。大学からメジャーだったり、プロだったり、ドラフト1位で行って、ゆくゆくは日本を背負うピッチャーになりたい」。高校野球は不完全燃焼に終わったが、その悔しさを糧に、菊地斗夢投手の挑戦は続く。

菊地斗夢投手 プロフィール

  • 氏名:菊地 斗夢(きくち とむ)
  • 所属:旭川北高校(3年)
  • ポジション:投手
  • 投打:右投左打
  • 身長・体重:185cm・68kg
  • 主な特徴や実績:最速146キロを誇るプロ注目右腕。2025年夏の北北海道大会旭川地区予選2回戦で敗退するも、ヤクルトなど11球団約30人のスカウトが視察。ヤクルト・橿渕スカウトデスクから「将来性豊か」と高い評価を受ける。打者としても4打数4安打を記録。卒業後は大学へ進学し、将来的なメジャー挑戦、ドラフト1位でのプロ入りを目標に掲げる。
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yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
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