全国高校野球選手権京都大会はでは、昨夏の甲子園覇者・京都国際が早くも登場し、西舞鶴に7-2で勝利して夏連覇に向けた初戦を飾った。プロ注目の主軸・清水詩太内野手(3年)が発熱の影響で欠場しする中で、西村一毅投手が登板することなく最速145キロ右腕の酒谷佳紀投手が5安打2失点で完投した。
昨夏の悔しさ胸に…酒谷佳紀投手が9回2失点完投!
「自分も入りたかった。後悔でしかない」。昨夏の甲子園でチームは初の全国制覇を成し遂げたが、その時に酒谷佳紀投手は右の肩甲骨を負傷し、ベンチから外れていた。その悔しさを胸に今年の甲子園で歓喜の輪に加わることを目指して1年間で成長を遂げ、最速145キロ右腕として、西村投手よりも好調だったと初戦のマウンドに上がった。
「直球が走っていた。初回の入りが良かった」と話す酒谷投手は、京都の強豪・西舞鶴だったが、9回5安打2失点に抑えて完投勝利を挙げた。西村投手を登板させることなく初戦を勝ち抜き、連覇に向けたスタートを切った。
酒谷投手の父・敏さんは93年夏に育英(兵庫)で全国制覇を経験。その父から投球フォームの指導を受けてきた。「父と同じ結果を出せれば一番親孝行。優勝したい思いは強い」と語るが、「意識するとプレーが悪くなる。試合では意識しない」と、マウンド上では目の前の打者に集中していた。
主軸・清水詩太選手は欠場も、小牧監督「慌てず1点上回る」
この日、プロ注目の主軸・清水詩太選手がベンチから外れた。発熱によるもので、小牧憲継監督は「熱はもう治ったが、周りにうつすと大変なので」と、大事をとっての欠場であることを説明した。主軸を欠く中でも、投打が噛み合い初戦を突破。小牧監督は「慌てず相手よりも1点上回ること。1試合に結果を出す」と話す。
昨年もそれほど大きく注目されていたチームではなかったが、夏の甲子園で全国を制覇した。今年も連覇を目指すチームにしてはそれほど大きく注目されていないが、わざと注目されないようにしているような印象も受ける。清水選手、そして西村投手がその姿を見せた時、どんなチームに変わるのか、その変化を見たい。
酒谷佳紀投手 プロフィール
- 氏名:酒谷 佳紀(さかたに よしき)
- 所属:京都国際高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:最速145キロを誇る右腕。2025年夏の京都大会初戦で5安打2失点完投勝利。昨夏の甲子園では怪我でベンチ外だった悔しさをバネに成長。父・敏さんは育英高校で93年夏に全国制覇を経験。
清水詩太選手 プロフィール
- 氏名:清水 詩太(しみず うた)
- 所属:京都国際高校(3年)
- ポジション:内野手
- 投打:右投げ右打ち
- 主な特徴や実績:プロ注目の内野手。2025年夏の京都大会初戦は発熱のため欠場。


コメント