全国高校野球選手権神奈川大会はでは川崎総合科学の最速142キロ左腕・小宮悠瞳(ゆめ)投手(3年)が173球を投げ抜き、9回5安打2失点で完投勝利し、同じくプロ注目左腕の湘南学院・油田瑛太投手(3年)との注目左腕対決を制した。視察した東京ヤクルトの小川淳司GMからも高い評価を受けた。
173球の熱投「公立の意地を見せられた」
小宮悠瞳投手は175cmの左腕投手で、最速142キロの速球を投げる。対する油田瑛太投手は190cmの大型左腕投手で、春に好投しチームをこの夏のシード校に導く投球を見せていた。
「同じ左ピッチャーとして負けられない。意地を見せられた」。試合後、大粒の汗を拭いながら、小宮投手は胸を張った。この日は三者凡退は一度もなく、毎回のように走者を背負う苦しい展開。特に8回、9回はともに満塁のピンチを招いたが、最後の力を振り絞り、後続を断ち切った。最後までマウンドを守り抜き、シード校の強豪・湘南学院を相手に投げ勝った。「疲れもあったが、成長した姿を見せられた」と、その表情は誇らしげだった。
ヤクルト・小川GMも評価「球の強さはしっかりある」
プロ注目左腕同士の投げ合いに、ネット裏のスカウトも熱視線を送った。東京ヤクルトの小川淳司GMは、小宮投手の将来性について
東京ヤクルト・小川淳司GM:「将来が楽しみで球の強さはしっかりある」
と評価した。
中学3年から本格的に投手に挑戦し、わずか3年でプロから注目される逸材へと成長を遂げた小宮投手。「後悔のないように、2年半の集大成をこの大会にぶつけたい」と話し、プロ入りに向けて神奈川大会で全力投球することを誓った。
油田投手は次のステージへ
一方、敗れた湘南学院の190cm大型左腕・油田投手は、4回2/3を8安打5失点(自責3)、3回に逆転を許すと、5回には2アウト1,2塁から3連打を浴びて3失点し降板した。「自分のせいで負けてしまって申し訳ない」と涙を流したが、「次の舞台では大きな結果を残したい」と話し、将来のプロ入りを目標に次のステージへと向かう。
小宮悠瞳投手 プロフィール
- 氏名:小宮 悠瞳(こみや ゆめ)
- 所属:川崎総合科学高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 主な特徴や実績:最速142キロを誇るプロ注目左腕。2025年夏の神奈川大会2回戦で、湘南学院相手に173球を投げ抜き2失点完投勝利。プロ注目左腕対決を制した。ヤクルト・小川淳司GMから「将来が楽しみ」と評価される。中学3年から本格的に投手に挑戦。



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