全国高校野球選手権北北海道大会は準決勝が行われ、名寄地区から初の甲子園出場を目指した士別翔雲が、昨夏王者の白樺学園に3-12で7回コールド負けを喫した。プロ注目の最速145キロ右腕・大橋広翔投手(3年)は先発するも、6回12失点と打ち込まれ、2年連続での準決勝敗退となった。試合後、大橋投手は涙を拭いながら、悔しさを滲ませた。
3試合連続完投のエース、力尽きる「甘く入ったボールを…」
これまでの3試合を一人で投げ抜いてきたエース・大橋広翔投手が、連覇を狙う王者の強力打線の前に力尽きた。初回に味方のエラーも絡み先制を許すと、3回には6者連続安打を浴びるなど一挙6失点。5回に味方打線が3点を返したが、6回にも4点を失い、マウンドを降りた。
試合後、大橋投手は「もう悔しいしかない。調子が悪い感じは全くしなかったけど、甘く入ったボールを1発で仕留められた」と、涙を拭いながら試合を振り返った。「本当に楽しくて、まだ一緒にやりたいというのが率直な気持ちです」と、仲間との夏が終わったことへの寂しさを口にした。
進路は「プロは難しくなってくる」大学も視野に
182cm84kgの右腕から145キロの速球を投げ、北北海道を代表する投手としてプロのスカウトも注目してきた。しかし、この日の投球に「正直この結果だとプロは難しくなってくる。大学も考えながら、監督さんと話し合いながら決めていきたい」と話し、今後の進路については大学進学も含めて、相談しながら決めるとした。
北北海道では旭川北の菊地斗夢が高く評価をされていたものの大学進学を表明し、またクラーク国際の辻田丞投手も最後の夏に甲子園に出場できなかったことで、プロか進学かを相談して決めるとしている。昨年も旭川実の150キロ右腕・田中稜真投手が注目されたが大学進学を決め、仙台大で1年目から活躍をしている他、紋別の150キロ右腕・池田悠真投手も野球を辞めて、小さい頃から夢だった漁師となった。
その中で帯広農の渋谷純希投手が北海道日本ハムから育成ドラフト2位で指名され、プロ野球選手となっている。注目選手が多く出てくる中で、その進路も注目される。
大橋広翔投手 プロフィール
- 氏名:大橋 広翔(おおはし ひろと)
- 所属:士別翔雲高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:最速145キロを誇るプロ注目右腕。2025年夏の北北海道大会では3試合連続完投でチームを準決勝に導いた。準決勝で白樺学園に敗れ、夏の大会を終えた。





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