全国高校野球選手権石川大会は準決勝が行われ、2年ぶりの夏の甲子園を目指した星稜が金沢に延長10回タイブレークの末、2-3でサヨナラ負けを喫し決勝進出を逃した。最速149キロを誇るエース右腕・道本想投手(3年)が8回2/3を8安打1失点と力投したが、9回にふくらはぎをつり、無念の降板となった。
149キロ右腕、8回2/3を1失点も9回にアクシデント
エースの気迫のこもった投球も、あと一歩及ばなかった。準々決勝で自己最速の149キロをマークした道本想投手は、この日もコンディションに不安を抱えながら先発マウンドへ。140キロ前後のストレートを軸に粘りのピッチングを見せ、8回までを1失点に抑えた。しかし9回、ふくらはぎをつってしまい、無念の降板。後続の戸田慶星投手(3年)がリリーフし9回を抑えたものの延長10回のタイブレークに押し出し四球を与え、サヨナラ負けを喫した。
試合後、星稜の山下智将監督は「道本も戸田も良かった。精一杯、やるべきことはやったが、相手の方が強かった。勝たせてあげられず、悔しいです」と、選手たちの健闘を称えた。
「今後はプロを目指し、信頼される投手に」
道本投手は名門・星稜に入学し、昨年のセンバツでは甲子園でベスト4入りも経験した。1年時から140キロ台のストレートを投げ、注目された投手の一人だった。
今年は状態が良くなく、登板機会も多くなかった事もあり、この日も体力的に限界を超えていたのかもしれず、最終的には悔しい形で高校野球を終えることとなったが、道本投手はすでに次なるステージを見据えている。高校卒業後は大学へ進学する予定で、次は大学野球でこの悔しさを晴らすような活躍を見せたい。
「後輩にはもっと練習して、強いチームを作って欲しい。今後はプロを目指し、チームメートから信頼される投手になりたい」と、力強く前を向いた。140キロ中盤の安定した速球を投げる投手として、大学野球で活躍する姿を見せてくれるのは間違いない。
道本想投手 プロフィール
- 氏名:道本 想(みちもと そう)
- 所属:星稜高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:最速149キロを誇るエース右腕。2025年夏の石川大会準々決勝で自己最速を更新。準決勝では8回2/3を1失点と力投するも、9回にふくらはぎをつり降板。卒業後は大学へ進学し、プロ入りを目指す。


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