全国高校野球選手権滋賀大会は決勝が行われ、県内公式戦24連勝中だった滋賀学園が綾羽に3-6で敗れ、3季連続の甲子園出場を逃した。プロ注目のエース右腕・長崎蓮汰投手(3年)は先発するも、2回途中5失点と本来の力を発揮できず降板。試合後、悔しさを滲ませながらも、プロ志望届を提出する意向を明言した。
「硬くなってしまった」決勝の重圧、2回途中5失点KO
昨夏の決勝の再戦となった大一番。しかし、エースの長崎蓮汰投手は決勝戦の重圧に飲み込まれた。初回の先頭打者に死球を与えると、四球も絡んで3失点。2回にも2点を失い、1死二塁となったところでマウンドを降りた。「決勝戦で硬くなってしまい、体が動きませんでした。死球から気持ちを切り替えないといけないのに、切り替えられなかったです」と、不完全燃焼に終わったマウンドを振り返った。滋賀学園の山口達也監督も「力負けです。完敗です。相手の圧力の前に受け身になってしまった」と唇を噛み締めた。
「こんなレベルではないと見せたい」涙の先に見たプロの世界
「3年間で一番悔しい経験です」。試合後、そう語った長崎投手の目には、次のステージへの強い決意が宿っていた。「このままじゃ終われない。プロ志望届を出すつもり。育成でも構わない。上のレベルで投げたい」と、プロへの挑戦を力強く宣言。「足りないところを追い求めて。こんなレベルではないということを見せたいです」と、この悔しさをバネに、さらなる成長を誓った。
187cmの長身右腕投手で最速は144キロ、プロも注目する投手だった。そしてこの夏も伸びのあるストレートを投げ、安定した投球を見せていた。将来が楽しみである投手であることは間違いないが、現時点では育成ドラフトでの指名と評価されると思う。これから更に力強さを増した投球ができるようになれば、この日、味わった悔しさを晴らすような投球を、プロの舞台でできるのではないかと思う。まずはドラフト会議での指名に注目したい。
長崎蓮汰投手 プロフィール
- 氏名:長崎 蓮汰(ながさき れんた)
- 所属:滋賀学園高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 身長:187cm
- 主な特徴や実績:最速144キロを誇るプロ注目の大型右腕。2025年夏の滋賀大会決勝で敗れるも、試合後にプロ志望届の提出を明言。昨夏の甲子園ではベスト8進出に貢献。




コメント