高校通算19本塁打の右の長距離砲・掛川西の石川大峨選手がプロ志望届を提出、覚悟の決断「厳しい世界で挑戦したい」

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今夏の静岡大会でベスト8に進出した掛川西の主砲・石川大峨外野手(3年)が27日、プロ志望届を提出したことが分かった。高校通算19本塁打を誇る右の長距離砲は、左手首の有鉤骨骨折という大怪我を乗り越え、夢の舞台への挑戦を決断した。

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左手首骨折を乗り越え「悔いのない夏だった」

石川大峨選手は187cm89kgの右の大砲として注目され、50m6.3秒の足もあり、強打の三塁手として注目される。掛川西では1年生の秋からファーストのレギュラーとして出場し、チームを引っ張ってきた選手だが、最後の夏は悔しいものとなった。

大会直前までに高校通算19本塁打まで伸ばしたが、大会直前のフリー打撃中に左手有鉤骨を骨折した。それでも、大石監督から「ガッカリするのはだめだ。いまできる最善の努力をしよう」と話し、サポート役としてチームを支える決意をした。「裏方の気持ちも分かった。骨折は体のケア不足という神のお告げ」と話し、自分を見つめ直した。

夏はベンチ入りをして声でナインを鼓舞し続けた。そして、御殿場西戦では劣勢の場面で代打で登場すると、結果は出せなかったものの高校最後の打席で思い切りスイングをした。

MLBスカウトも注目、日本人離れしたパワー

187cm89kgの恵まれた体格から放たれるパワーは、プロのスカウトからも高く評価されている。今春にはMLBのスカウトも視察に訪れるなど、その日本人離れした長打力が注目される。そして夏の大会終了直後に「プロ1本で目指しています。まずは、ケガを治してレベルの上がったステージでも野球ができるように日々の練習に励んでいきたいです」と話しており、この日、プロ志望届を提出した。「早く出して、プロに向かって今できる準備を進めていきたかった。もともとプロで活躍したい気持ちが強く、迷いもなかったです。目標に近づいた瞬間。現実味が出てきました」と話した。

2年時に出場した甲子園、大観衆の中でのプレーに「そういう舞台で野球をやりたい。プロがそう。自分も見ているファンの方に感動を与えられる選手になりたいと思いました」と、プロ入りを決意した。そして目標はヤンキースのアーロン・ジャッジ選手「力を抜いているように見えて打球を飛ばせる」と理想としている。

8月1日の自らの誕生日に、左手の手術をした。そして順調に回復を続けており、9月からバットを振る予定で、プロ入りに向けて練習を続ける。掛川西からの高卒プロ入りが実現すれば、1999年のドラフト4位で横浜ベイスターズに指名された鈴木寛樹投手以来となる。

石川大峨選手 プロフィール

  • 氏名:石川 大峨
  • 生年月日:2007年4月4日
  • 出身地:静岡県磐田市
  • 経歴:磐田東部小 – 磐田東中(軟式野球部) – 掛川西高校(3年)
  • 投打:右投右打
  • 身長・体重:187cm・89kg
  • ポジション:外野手
  • 主な特徴や実績:高校通算26本塁打を誇るプロ注目の右の長距離砲。2025年8月27日にプロ志望届を提出。今夏は左手首の有鉤骨骨折を抱えながらプレーした。MLBスカウトも注目するパワーが魅力。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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