第32回 WBSC U-18ワールドカップは1次ラウンド第4戦が行われ、日本代表が南アフリカに10-0で5回コールド勝ちし、スーパーラウンド進出を決めた。この試合で、プロ注目の神村学園・今岡拓夢選手がチーム第1号となる2ランホームランを放ち、打線の起爆剤となった。先日18歳の誕生日を迎えた今岡選手にとって、仲間からの祝福に応えるメモリアルな一発となった。
チーム待望の今大会1号2ラン
沖縄の夜空に、待望のアーチが描かれた。3-0で迎えた3回1アウト1塁の場面。今岡拓夢選手は、高めに浮いたチェンジアップを完璧に捉えた。打球はレフトスタンドに飛び込む今大会チーム第1号の2ランホームラン。「本当にいい角度で上がってくれていたのでいったなと思いました」と会心の一撃を振り返った。
これまで「バットを折るのが怖くて当てにいっていた」というが、小倉全由監督から「もっと振っていい」というアドバイスを受け、本来の力強いスイングが蘇った。このあたりについて小倉監督は「力のある選手ですからね。自分のタイミングで打ってくれたら、しっかり捉えてさえくれればああいう打球が打てるんですからね。もっと打ってもらいたいなと思います」と話した。
仲間への感謝を込めた“バースデーアーチ”
この一発には、特別な思いが込められていた。9月5日に18歳の誕生日を迎えた今岡選手は、7日の決起集会でチームメイトからサプライズで祝福を受けていた。「みんなが誕生日を祝ってくれたのでチームの雰囲気にもなじめましたし、チームに貢献するという気持ちで臨みました」。仲間への感謝の気持ちが、最高の形で結果に繋がった。
ホームランボールは「親に渡したいと思います」と笑顔で語ったバースデーボーイ。「ここで気を抜かずに目指しているのは世界一。チーム全員で集中して臨んでいきたい」と、スーパーラウンドへ向けて気を引き締めた。
今岡選手はプロ志望届提出を明言しており、この日は阪神や千葉ロッテなどのスカウトが視察する中で、アピールとなるホームランを放った。今後もその活躍に注目が集まる。
今岡 拓夢(いまおか たくむ) プロフィール
- 所属:神村学園高校(3年)
- ポジション:内野手
- 主な特徴や実績:プロ注目のスラッガー。U-18W杯南アフリカ戦でチーム第1号となる2ランホームランを放った。高校通算17本塁打。













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