今夏の静岡県大会ベスト16進出に貢献した加藤学園高校のエース・山田晃太郎投手(3年)が、東都大学野球連盟1部の名門・中央大学経済学部のスポーツ推薦入試に合格した。最速148キロを誇る本格派右腕は、「大学のうちに出します」と球速160キロ到達を宣言。4年後のプロ入りを目指す。
名門のレベルに衝撃、「ここでやりたい」と即決
合格の知らせに、山田晃太郎投手は「大学で自分がどこまで通用するのか試してみたかった。高いレベルでやりたかったのでうれしいです」と話した。
進路を決めたきっかけは、今年2月の練習参加だった。米山学監督(47)と進路相談をする中で、「中大の練習に連れて行ってほしい」とお願いし、中央大の練習に参加した際、投手陣のレベルの高さに圧倒された。「驚きました。一つ一つのメニューにこだわってやっていた」と話し、その練習に憧れを抱くようになった。
目標は「160キロ」と「先発完投」、4年後のドラ1へ
大学での目標は明確かつ壮大だ。「大学のうちに出します」と断言したのは、大台の球速160キロ。さらに「先発完投でチームを勝たせる」投手になることを誓った。
中央大は今秋のドラフト会議で西武2位の岩城颯空投手、楽天3位の繁永晟選手、巨人4位の皆川岳飛選手など3人が指名されるなど、プロ野球選手を毎年のように輩出しており、選手の育成力にも定評がある。山田投手は「全ての事は心から始まる」と話し、「コツコツと目標に向かってやっていきます」と、4年間での成長を約束した。
同期となる投手には、全国制覇を果たした健大高崎の下重賢慎投手や京都国際の西村一毅投手の両左腕がおり、右でも如水館の145キロ右腕・木村瑠生投手などがいる。先輩にも東恩納蒼投手などがおり厳しい競争の中で神宮のマウンドを目指すことになるが、三奈木亜星投手、岩城投手の4年生の2枚看板が抜ける中で、登板のチャンスは多いと見られる。
2023年にドラフト5位で横浜DeNAに入団した石田裕太郎投手も静清高出身で、プロで1年目から活躍を見せている他、ヤマハの申原監督も中大出身で、過去もヤマハや河合楽器など、中央大は静岡県と縁が深い歴史もある。神宮で160キロ表示を出して2029年のドラフト会議で、西舘勇陽投手のようにドラフト1位指名を目指す。
山田晃太郎 プロフィール
- 氏名: 山田 晃太郎(やまだ・こうたろう)
- 所属: 加藤学園高校(3年)
- 進路: 中央大学(東都大学野球連盟)
- 出身: 愛知県名古屋市(志段味中・SASUKE名古屋ヤング卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、83kg
- 主な特徴や実績: 最速148キロの直球を武器とする本格派右腕。2年春から4季連続で県大会出場、3年夏は県ベスト16。目標は160キロと4年後のプロ入り。

加藤学園最速148キロ今夏エース右腕 山田 中大合格 ー スポニチ静岡版






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