日大三島高校(静岡)のエースでプロからも注目された最速148キロ右腕・小川秋月投手(3年)が、首都大学野球連盟の強豪・筑波大学体育専門学群のスポーツ推薦入試に合格したことがわかった。187センチの長身から投げ下ろす直球を武器に、スポーツ科学の最先端を行く国立大で「4年後のドラフト1位」を目指して研鑽を積む。
スポーツ科学のメッカで「自己分析」、成長誓う
合格の吉報を受けた小川秋月投手は「ホッとしました」と安堵の表情を見せつつ、すぐに視線を未来へ向けた。進学先の筑波大学は、動作解析のスペシャリストである川村卓監督が率い、今秋は首都リーグを制覇した強豪だ。
「トップレベルで自己分析できて、自分と向き合える環境がある。もっと成長できると思った」と志望理由を語る小川投手。「体の大きさも一回りも二回りも違う。レベルの差はあると思うけど、1年春からメンバーに入って公式戦で投げられるように頑張っていきたい」と、即戦力としての活躍を誓う。
目標はオリックス山下、「4年後ドラ1」へ
恵まれた体としなやかさも感じさせるフォームから148キロの速球を投げ、1年春の登板から常に静岡県No.1投手と注目されてきた。あと少しだったものの甲子園で登板することができず、もし全国で投げている姿をみせていたら、もっと評価は高くなったのではないかとも思う。
理想の投手像には、オリックスの山下舜平大投手を挙げる。「体がめちゃくちゃ大きくて、楽な感じでスピンの利いた速い球を投げている。自分もあれぐらいの力感で強い球を投げられるようになりたい」。187センチ、82キロという恵まれた体格を生かし、ムチのようにしなる腕の振りから剛速球を投げ込むスタイルを磨き上げる。
報徳学園時代に多くのプロ選手を育てた永田裕治監督も「プロを目指してほしい。それだけの力がある」と話し、「ここからだぞ」と背中を押す。「大学日本代表にも選ばれたい。4年後にはドラフト1位で指名してもらえるような選手を目指す」。未完の大器が、国立大からのドラフト1位指名を目指す。
小川秋月 プロフィール
- 氏名: 小川 秋月(おがわ・あつき)
- 所属: 日大三島高校(3年)
- 進路: 筑波大学(首都大学野球連盟)
- 出身: 千葉県白井市(大山口中・東都京葉ボーイズ卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 187cm、82kg
- 主な特徴や実績: 187cmの長身から最速148キロを投げ込む大型右腕。1年春から公式戦に登板し、2年秋からエース。目標は大学日本代表と4年後のドラフト1位。

最速148キロ右腕 日大三島・小川 筑波大合格 ー スポニチ静岡版






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