第98回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が1月30日、大阪市内で開かれ、昨春の覇者・横浜高校(神奈川)が関東・東京地区の「ラスト1枠」に滑り込み、2年連続18度目の出場を決めた。当落線上で吉報を待っていた今秋ドラフト1位候補の最速154キロ右腕・織田翔希投手(2年)は、「率直にうれしい。“やった”と“やらなければいけない”という2つの気持ち」と安堵の表情を見せ、史上4校目となる春連覇への挑戦権を力強く握りしめた。
「甲子園の女神」が微笑んだ、関東・東京最後の椅子
昨秋の関東大会準々決勝で敗退し、ベスト8止まりだった横浜。選考では浦和学院(埼玉)や関東第一(東京)との比較となったが、走攻守の総合力が高く評価され、最後の6枠目に選出された。
吉報が届くと、村田浩明監督の目には涙が溢れた。「甲子園の舞台に立たせることができて本当にうれしい。甲子園の女神さまに呼んでもらったのかな…(スポニチ)」。指揮官の涙を見た織田翔希投手は、「秋に負けて監督を苦しめてしまった。優勝して、去年より笑顔な監督さんを自分たちでつくり出したい(スポニチ)」と、恩返しを誓った。
ウエート解禁で最速154キロ、新球も携え聖地へ
「成長が頭打ちになっている」と感じていたエースは、この冬に覚醒した。痛めていた腰や膝が回復し、本格的なウエートトレーニングを解禁。自己最速を154キロまで更新した。さらに、中日ドラフト1位・中西聖輝投手を参考にした空振りの取れる「中西カーブ」も習得し、投球の幅を広げている。
「自分が中心となってチームを勝たせるような投球をして、結果として優勝という結果に結びつけられれば(スポーツ報知)」。メジャー7球団も注目する逸材が、心技体すべてをレベルアップさせて甲子園に帰ってくる。
DH制で負担軽減、万全の状態で連覇狙う
今大会から導入される指名打者(DH)制も、横浜にとっては追い風だ。村田監督は織田投手を打席に立たせず、投手に専念させる方針を示唆。「けがのリスクも減る(スポーツ報知)」と歓迎する。打撃センスも高い織田投手だが、「体力を温存できる」と前向きだ。
先輩たちが勝ち取った深紅の優勝旗を、再び横浜に持ち帰るために。「連覇のチャンスなので、狙いにいきたい(中日スポーツ)」。世代最強右腕の、負けられない春が始まる。
織田翔希 プロフィール
- 氏名: 織田 翔希(おだ・しょうき)
- 所属: 横浜高校(2年)
- 出身: 福岡県北九州市(足立中・軟式野球部卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 185cm、80kg
- 主な特徴や実績: 最速154キロの直球と多彩な変化球を操る本格派右腕。昨春センバツ優勝投手。今秋ドラフトの目玉候補。












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