第98回選抜高校野球大会(19日開幕・甲子園)の組み合わせが決定し、開会式直後の第1日第1試合(開幕戦)から屈指の好カードが実現した。昨夏の甲子園を制し、史上5校目の「夏春連覇」を狙う沖縄尚学(沖縄)と、16年ぶりのセンバツ出場で名門復活を期す帝京(東京)が激突する。
沖縄尚学、史上5校目の夏春連覇へ「末吉先発」濃厚
「神宮枠」で滑り込み出場を果たした昨夏王者・沖縄尚学は、いきなりの大一番を迎える。前年夏優勝校の翌春センバツ開幕戦登場は、2005年の駒大苫小牧(北海道)以来だ。
比嘉公也監督は「初日だけは避けたかった。いつもと違う準備の仕方になってくる」と警戒しつつも、開幕投手には昨夏優勝の立役者である最速150キロ左腕・末吉良丞投手(3年)を指名。「普通に考えると末吉かなと思います(日刊スポーツ)」とエースにマウンドを託す。末吉投手は2月中旬にインフルエンザで離脱したが、すでに実戦復帰しており、新たに習得中のカット系のボールを武器に強打の帝京打線に立ち向かう。
扇の要を務める山川大雅主将(3年)は、「(帝京は)打撃に強みを持っているイメージ。しっかり守りでリズムを作りながら、打線で投手を援護したい(サンスポ)」と、もう一人の看板である右腕・新垣有絃投手(3年)も含めた投手陣の力投を引き出す覚悟だ。
16年ぶり帝京、金田監督は「現役時代も開幕沖縄戦」の不思議な縁
一方、名門・帝京の池田大和主将(3年)は、抽選で「1」を引き当てると「引いてしまった…」と痛恨の表情を浮かべた。待ち構えていたのは世代最強のサウスポーを擁する王者だ。
しかし、就任5年目で初の甲子園に導いた金田優哉監督には不思議な縁がある。帝京の選手として背番号15で出場した2002年夏の甲子園では、同じく開幕戦で沖縄勢(中部商)と対戦し、11-8で勝利を収めている。「楽しみ。現役時代に開幕ゲームで沖縄代表とやっていますからご縁がある(スポニチ)」と、良いイメージを膨らませて決戦に臨む。
OB石橋貴明らから「帝京魂」パーカー、目代のバットに注目
1992年春以来、34年ぶりの頂点を狙う帝京には、心強い後押しもある。2月末には、OBの石橋貴明さんや元日本ハムの杉谷拳士氏らの連名で「帝京魂」と記された練習用パーカーが贈られた。偉大な先輩たちの思いを胸に聖地の土を踏む。
打線のキーマンは、昨秋の東京大会で猛威を振るったスーパー1年生の目代龍之介外野手(新2年)だ。身長187センチの規格外のパワーで、沖縄尚学の好投手陣を打ち崩せるか。金田監督も「仮想できるボールじゃない。対戦してどう反応するか」と、自慢の打線の奮起に期待を寄せている。
大会屈指の好投手を擁する沖縄尚学か、復活した伝統の強打・帝京か。最高のボルテージで、春の球宴の幕が開く。
注目選手 プロフィール
末吉 良丞(すえよし・りょうすけ)
- 所属: 沖縄尚学高校(3年)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 主な特徴: 昨夏の甲子園優勝投手。最速150キロの直球と、打者の手元で変化するスライダーやカットボールを操る世代No.1左腕。
目代 龍之介(めだい・りゅうのすけ)
- 所属: 帝京高校(新2年)
- ポジション: 外野手・投手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴: 187cmの恵まれた体格から豪快な打球を放つ強打者。昨秋の東京大会優勝の立役者であり、今大会注目の「スーパー1年生(新2年生)」。











コメント