3月7日に高校野球の対外試合が解禁され、第98回選抜高校野球大会(19日開幕・甲子園)で史上4校目の春連覇を狙う横浜高校(神奈川)が、横浜市内の同校グラウンドで帝京三(山梨)と今季初の練習試合を行った。今秋ドラフト1位候補に挙がる最速154キロ右腕・織田翔希投手(新3年)は、6回から3番手として登板し、3回を無安打無失点、5奪三振のパーフェクト投球。集まったNPBスカウト陣の前で、世代No.1右腕としての圧倒的な実力を証明した。
進化する変化球、広島スカウト「競合1位指名の可能性が」
今年の高校生BIG3と注目される織田翔希投手がいよいよ対外試合で、冬を越えてさらに凄みを増した姿を見せた。7点リードの6回から登板すると、最初のイニングを内野ゴロ3つで片付けると、7回は先頭打者からカーブ、直球、カーブで3者連続三振。8回も2つの三振を奪い、付け入る隙を全く与えなかった。
直球は自己最速に迫る152キロを2度計測したが、本人が「変化球主体でカウントをとることができて、思い通りのピッチングができました」と語るように、この冬に取り組んできたカーブや140キロ近い高速フォークの精度向上が光った。
ネット裏には巨人、広島、楽天、中日などNPB6球団8人のスカウトが集結し、その投球に絶賛の声が相次いだ。
広島・高山健一スカウト:「昨年と比べて全てのボールに磨きがかかっているように見えました。カーブも良くなりましたよね。甲子園で歓声が上がるでしょうね。今年のドラフトは大学生に良い選手がいるけれど、競合の可能性が出てくる」
巨人・斉藤宣之スカウト:「初戦でアベレージも150くらい投げていたので、順調に一冬超えているなと安心しました。今日も力感なく、余力を残しながら150キロが出る。実際に甲子園でアドレナリンが出て、ピンチになった時にはもう一個上の直球が見られると思う。伸びしろはまだまだ感じるので、楽しみです」
楽天・部坂俊之スカウト:「コントロールも良かったし、真っすぐもバランス良く投げていた。フォークもよかった。いい感じに仕上がっていると思いますね」
DH制初体験、「自分のリズムで準備ができる」と大歓迎
この試合では、今春のセンバツから新たに導入される「指名打者(DH)制」が採用され、横浜高は5番・DHで大山結永内野手を起用した。打撃センスも非凡な織田投手だが、この日は打席に立たず投球に専念した。
初めてDH制を体験したエースは、「(DHがないと)バッティングの準備もある。自分のリズムで準備ができるのでいい。体力面も温存できるし、ベンチではしっかりと相手打線を見て次の投球の準備ができた」と、戦術面や体力面での大きなメリットを実感していた。
WBC大谷翔平の満塁弾に刺激、初戦の神村学園戦へ万全
前日6日に行われた組み合わせ抽選会で、初戦(大会2日目)の相手は強打の神村学園(鹿児島)に決まった。「どこが来ても、自分たちが変わらないようにということを意識しているので、特に気にすることはない(スポーツ報知)」と平常心を貫く。
試合前夜には、寮のテレビでWBC日本代表の試合を観戦。ドジャース・大谷翔平選手の満塁本塁打を目撃し、「そこで打てるのがさすがだな、と感じました(日刊スポーツ)」と大きな刺激を受けたという。
「凄く良いスタートを切れた。過去一番の状態で20日に臨みたい」。大舞台へ向け順調なスタートを切った。
織田翔希 プロフィール
- 氏名: 織田 翔希(おだ・しょうき)
- 所属: 横浜高校(新3年)
- 出身: 福岡県北九州市(足立中・軟式野球部卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 185cm、80kg
- 主な特徴や実績: 最速154キロの直球と多彩な変化球を操る今秋ドラフトの目玉。昨春センバツ優勝投手。MLB複数球団も密着マークを続ける世代No.1右腕。












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