センバツ大会で史上初となる2度目の「春連覇」を目指す名門・横浜高校(神奈川)。その大黒柱であり、今秋のドラフト上位候補として熱い視線を浴びる織田翔希選手(3年)が、大阪への出発前最後となる実戦で圧倒的な投球を見せた。8日、横浜市内の同校グラウンドで行われたいわき湯本(福島)との練習試合に先発し、今春最速となる153キロを計測。前日に続き2試合連続となる無安打投球で、聖地へと乗り込む準備を完璧に整えた。
3イニング7奪三振、外野に球を飛ばさせない完全投球
昨春のセンバツでもエースとしてチームを牽引した織田翔希選手が、間違いなく昨年よりも一段上の投球をしている。前日の試合では救援として無安打投球を見せていたが、この日は先発のマウンドへ。立ち上がりから、指にかかった唸るような直球を軸に、いわき湯本打線を寄せ付けなかった。スカウトのスピードガンで今春最速となる153キロを計測した直球に加え、キレのあるカットボール、そしてブレーキの効いたカーブを効果的に織り交ぜ、面白いように三振の山を築いた。
結果は3イニングを投げて無安打無失点。打者9人に対し7つの三振を奪う圧巻の内容で、外野に一本も打球を飛ばさせなかった。全ての打者を三振か内野ゴロに封じ込める、「完全投球」で横浜高校グラウンドでの投球を締めくくった。試合後、織田選手は「きのうに続いて甲子園の初戦を意識して投げました。さらに、いい状態にもっていけると思う、しっかり調整して大阪に入りたい(中日スポーツ)。」と語り、確かな手応えを胸に表情を引き締めた。
横浜DeNAスカウトも高評価、「球速よりも勝利」を追求するエースの自覚
前日は6球団のスカウトが訪れたが、この日もネット裏にスカウト陣が集まった。地元球団である横浜DeNAのスカウトは、数字以上の質の高さに注目した。
横浜DeNA・永池スカウト:「バランスが良かった」
織田選手は昨秋の練習試合で154キロを記録しており、すでに超高校級の球威を備えていることは証明済みだ。この日の153キロにも本人はいたって冷静で、「球速は気にしない(中日スポーツ)。」と言い切る。昨春のセンバツ優勝、そして秋の関東大会でのにが敗戦と、数々山場を経験してきた中で、最も重視しているのは球速の数字ではなく「勝てる投手」であること。バランスの取れた投球フォームから、打者が最も打ちにくいタイミングで質の高い球を投じている。
センバツ連覇へ、横浜高の看板を背負い甲子園のマウンドへ
横浜高校という伝統校の背番号「1」を背負う重圧は計り知れない。しかし、織田選手はそのプレッシャーさえも力に変えている。もし今大会で優勝すれば、春連覇の快挙となり、これまでセンバツを連覇しているのは第一神港商、PL学園、大阪桐蔭の3校しかない。
「しっかり調整して大阪に入りたい」と話す織田投手、心身ともに万全の状態で聖地の土を踏む。そして、メジャーリーグも含めた争奪戦が繰り広げられる中で、そのストレートが甲子園で唸りを見せた時、その衝撃は計り知れないものとなる。
【織田 翔希】 プロフィール
- 氏名: 織田 翔希(おだ・しょうき)
- 所属: 横浜高校(3年)
- 出身: 福岡県(糸島ボーイズ出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 183cm、82kg
- 主な特徴や実績: 自己最速154キロを誇る、今秋のドラフト1位候補筆頭。しなやかなフォームから繰り出される威力ある直球と、多彩な変化球を操る。昨春のセンバツ優勝、昨秋の明治神宮大会ベスト4など、大舞台での経験が豊富な世代NO.1右腕。








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