3月19日に開幕する第98回選抜高校野球大会を前に、出場32校による甲子園練習が14日にスタートした。13年ぶり6度目の出場を果たす北照(北海道)からは、背番号11ながらプロのスカウト陣が熱視線を送る怪物候補、中谷嘉希投手(3年)が憧れのマウンドに上がった。初めて踏みしめた聖地で149キロ右腕の胸が湧き踊った。
背番号11の未完の大器、1日7食の「食トレ」で体重7キロアップの肉体改造
183センチ、90キロという堂々たる体躯を誇る中谷嘉希投手。既に149キロを記録している大型右腕はこの冬、徹底した肉体改造を行った。昨秋の明治神宮大会では英明(香川)戦に先発し、4回1失点と好投を見せたが、本人の中に満足感はなかった。「自分の中では調子が良かったのに、神宮では(直球を)捉えられたりした。選抜ではもっと強くしなきゃいけない(スポーツニッポン)。」という危機感から、トレーニングを加速させた。
「真っすぐを強くしたかった」という目的を達成するため、中谷投手は1日7食という驚異的な「食トレ」を敢行。朝から晩まで白米を詰め込み、冬の間だけで体重を7キロ増加させた。パワーアップした肉体から放たれる直球の質は、明らかに昨秋を上回っている。大会3日目の専大松戸(千葉)戦を控え、150キロの大台突破を狙う準備は着実に整いつつある。
エース島田爽介投手への敬意、二人三脚で築く「北照の2本柱」
プロ注目の中谷投手だが、チームのエースである島田爽介投手(3年)をリスペクトする。昨秋の全道大会では島田投手の力投がチームを救い、神宮、そして今回のセンバツへと導いてくれた。「自分たちを神宮や甲子園に連れて来てくれたし、本当に尊敬している。実力では全然上(スポーツニッポン)。」と語る。
二人は、中谷投手は島田投手から変化球の握りを教わるなど、切磋琢磨しながらレベルを上げてきた。島田投手の巧みな投球術と、中谷投手の爆発的な球威。この対照的な「2本柱」が機能することこそが、北照が過去最高の4強、さらにその先へと進むための絶対条件となる。「背番号は試合になったら気にせず、チームのために投げたい(スポーツニッポン)。」と語る中谷投手。エースの座を争うライバルと共に、背番号11が甲子園で躍動する。
【中谷 嘉希】 プロフィール
- 氏名: 中谷嘉希(なかたに・よしき)
- 所属: 北照高校(3年)
- 出身: 北海道
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 183cm、90kg
- 主な特徴や実績: 背番号11ながら最速149キロを誇るプロ注目右腕。冬場の「1日7食」による食トレで体重を7キロ増やし、球威が飛躍的に向上した。理想の投手像は広島の津田恒実氏。座右の銘は「弱気は最大の敵」。エース島田爽介投手との強力2本柱で甲子園4強を目指す。









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