春季高校野球の静岡県大会予選が、3月20日に県内12球場でスタートする。東部地区の注目選手として熱い視線を浴びているのが、沼津商の主将でプロ注目の強肩捕手、後藤幸樹選手(3年)だ。180センチ86キロの恵まれた体躯に、捕手としては異例の「50メートル5.9秒」という俊足を兼ね備えた驚異の身体能力。昨秋の悔しさを糧に、ひと冬でさらなる進化を遂げた大器が、悲願の県ベスト4進出、そして「引退までの30本塁打」という高い目標を掲げ、勝負の春に挑む。
走攻守に隙なし!1.85秒の強肩と50メートル5.9秒を誇る「三拍子揃った捕手」
後藤幸樹主将はポテンシャルの高さが魅力だ。遠投101メートルの地肩を活かした二塁送球タイムは1.85秒と、すでにプロのトップレベルに匹敵する数字をマーク。さらに50メートルを5.9秒で駆け抜けるスピードは、高校屈指のスピードだ。1年夏にはその身体能力を買われ三塁手としてベンチ入りしたが、同年秋に「一番投手を支えられるポジション。打者と駆け引きをして抑えていくのが好き」と、小学生以来となる捕手への復帰を決断した経緯を持つ。
捕手転向後は正捕手として、そしてチームの顔である主将として、チームを引っ張ってきた。昨秋の県大会では1回戦で常葉大菊川にコールド負けを喫したが、後藤主将はそれを飛躍へのエネルギーに変えてきた。「去年悔しい思いをしている分、やってやろうという気持ちが強い。目標の県ベスト4まで絶対に行きたい(日刊スポーツ)」と言い切る。
プロ8球団が注目、社会人チームでの武者修行
この身体能力抜群の大型捕手に、プロ野球界も黙ってはいない。これまでに既にNPB8球団のスカウトが視察に訪れており、ドラフト候補としての評価は高まっている。夢のプロ入りを実現させるため、後藤主将はこの冬、さらなるレベルアップを求めて自分自身を追い込んできた。昨年11月には社会人チームの練習に参加。キャッチングの基礎から、送球時の足の使い方、ストレッチ方法に至るまでトップレベルの技術を肌で感じた。
肉体改造も進めている。入学時から体重は約13キロ増えて86キロとなるとパワーが増し、股関節の柔軟性を高めたことで「今まで止められなかった球を止められたり、打球速度も上がっている実感はある(日刊スポーツ)」と手応えを口にする。その成果は既に対外試合で現れており、3月7日の吉原戦では高校通算14本目となる本塁打を放った。「個人的には、部活動引退までに30本塁打という目標がある(日刊スポーツ)」と、自慢のフルスイングでアーチを量産する構えだ。
エース秋津奏空投手との最強バッテリー、「守備からリズム」で県4強へ
沼津商が目標とする県ベスト4進出の鍵を握るのは、後藤主将とエースの秋津奏空投手(3年)のバッテリーだ。秋津投手も3月7日の吉原戦で6回1安打無失点、翌8日の沼津東戦では9回3安打10奪三振で完封と、開幕に向けて完璧な仕上がりを見せている。秋津投手は「守りのミスも減って、打線も意識して逆方向にも打てるようになってきた(日刊スポーツ)」とチームの底上げを実感しており、バッテリーを中心とした「守備からリズムを作る野球」に自信を深めている。
春季大会で沼津商は開幕日の登場、地元のライバルである沼津との初戦を迎える。「まずは初戦に勝って、勢いをつけたい」と語す。50メートル5.9秒の韋駄天と1.85秒の強肩を武器に暴れ回る。まずは静岡で、そして東海、全国と後藤選手の名前を響き渡らせて、目標のプロ入りへを駆け上がりたい。
【後藤 幸樹】 プロフィール
- 氏名: 後藤幸樹(ごとう・こうき)
- 所属: 沼津商業高校(3年)
- 出身: 静岡県(沼津市出身・三島シニア出身)
- ポジション: 捕手(主将)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、86kg
- 主な特徴や実績: 50m5.9秒の快足と二塁送球1.85秒の強肩を併せ持つ「身体能力お化け」の異名をとるプロ注目捕手。入学時から13kgの増量に成功し、高校通算14本塁打を記録。社会人チームの練習にも参加し、技術を磨く。目標は県4強と高校通算30本塁打。
【秋津 奏空】 プロフィール
- 氏名: 秋津奏空(あきつ・そら)
- 所属: 沼津商業高校(3年)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 沼津商のエース右腕。3月の練習試合で9回10奪三振完封を飾るなど、開幕を前に絶好調。後藤幸樹選手とのバッテリーで、守備からリズムを作るチームの要。逆方向への打撃も向上し、投打での活躍が期待される。









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