春季高校野球静岡県大会の東部地区予選は28日、愛鷹球場などで代表決定戦が行われた。今秋のドラフト候補として注目される沼津商の主将、後藤幸樹捕手(3年)は「2番・捕手」でスタメン出場。阪神や中日などNPB9球団のスカウトがネット裏に集結するなか、4打数2安打の活躍と自慢の強肩でポテンシャルの高さを見せつけた。チームは終盤に逆転を許し2-4で知徳に敗れたものの、身体能力抜群の「扇の要」の活躍は、視察したプロ関係者の評価をさらに高めた。
9球団の前で見せた広角打法
後藤幸樹選手は、初回の第1打席からスカウト陣の期待に応えた。三遊間を鋭く破る左前安打を放つと、7回の第4打席では、逆らわずに右方向へうまく打ち返す安打を記録した。冬の間の肉体改造によってスイングの力強さが増した証だ。入学時から13キロ増量して86キロとなった強靭な下半身が、ブレない軸を作り上げている。
捕手としても6回無死一塁の場面、相手が仕掛けたバントに対して素早く反応し、捕球してすぐさま二塁へ矢のような送球を送り走者を刺した。二塁送球1.85秒を誇るその強肩は、強豪・知徳の機動力を封じる大きな武器となった。50メートル5.9秒という、捕手としては規格外のスピードも併せ持つ後藤選手。プロのスカウト陣からは、三拍子揃った逸材として注目されている。
悔やまれる8回の逆転劇、「終盤の弱さが出た」
試合は沼津商が2点をリードして終盤を迎えたが、8回に一挙4点を奪われ、目前に迫っていた県大会出場権を逃す形となった。リードしていた展開を守りきれなかったことに後藤主将は「終盤の弱さが出た(スポーツ報知)。」と試合後に唇を噛み、捕手として、そしてチームの顔として勝利に導けなかった自省の言葉を口にした。
それでも、知徳高という強豪校を相手に互角の戦いを演じたことについて、チームにとって確かな自信となった。「強豪相手にいい試合は出来た。これをあしたにつなげていきたい」と後藤選手も話す。冬の期間に徹底したバランストレーニングと股関節の柔軟性向上に取り組んできたことで、キャッチングやブロッキングの安定感も確実に増している。
背水の陣で挑む敗者復活戦
県大会出場への望みは、まだ絶たれていない。沼津商は翌29日、敗者復活戦で星陵と対戦する。勝てば県大会進出が決まる。後藤主将は目標に掲げる「部活動引退までの高校通算30本塁打」や「県ベスト4」という目標を達成するためには、ここで立ち止まるわけにはいかない。
既にかなりの評価を受けている捕手に、9球団のスカウトが視察をしており、ドラフト候補として注目される存在になっているのは間違いない。
【後藤 幸樹】 プロフィール
- 氏名: 後藤幸樹(ごとう・こうき)
- 所属: 沼津商業高校(3年)
- 出身: 静岡県(沼津市出身・三島シニア出身)
- ポジション: 捕手(主将)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、86kg
- 主な特徴や実績: 50m5.9秒の俊足と二塁送球1.85秒の強肩を誇るプロ注目捕手。入学時から13kgの肉体改造に成功し、高校通算14本塁打を記録。2026年春季静岡県大会予選の知徳戦では2安打を放ち、9球団のスカウトにアピール。目標は県ベスト4と通算30本塁打。









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